(写真=Daum WEBTOONより)

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漫画家は「食べていけない職業」と思われ、避けられてきた韓国。しかし最近、ネット媒体の漫画である「ウェブトゥーン(Webtoon)」が盛んになるにつれ、ウェブトゥーン作家志望者が急増している。

人気ウェブトゥーン作家になれば、莫大な収入を得るのはもちろん、バラエティ番組などにも引っ張りだこ。中では芸能人顔負けの人気を誇る作家もおり、“ウェブトゥーン作家”という職業が羨望の眼差しを注がれるようになったのだ。

しかし、人気作家への道は決して平坦なものではない。現在韓国の大手ポータルサイトNAVERの場合、12万人以上の作家志望者が無収入で活動している。その中でファンを増やし、わずかながら広告収入を得ている人は約2000人。

さらに倍率800倍ほどの狭き門を突破すればデビューのチャンスを得られるが、すでに活動中の作家たちと競争し勝ち抜くことは非常に厳しい。

原稿料以外も収入源は様々

ウェブトゥーン作家の収入源は、大きく4つに分けられる。1つ目は「原稿料」だ。

2015年に文化体育観光部が発表した報告書によると、NAVERやDaumなどのポータルサイトの場合、新人作家は月120〜200万ウォン、中堅作家は月280〜320万ウォン、人気作家は月500〜600万ウォンの原稿料をもらっている。作品の話数、カット数、アクセス数、コメント数などを基準に定期的に原稿料を調整するサイトもあれば、最初から支払額が決まっているサイトもあるそうだ。

2つ目は「単行本の印税」。日本と同じく作品がある程度人気を得れば単行本化され、原稿料の次にもっとも多い収入源になる。ちなみに連載が完結すればサイト内で作品が有料に転換することもあり、その収益の一部も作家に還元される。

そして3つ目は「間接広告収入」だ。

多くの作家たちが作品の中に特定ブランドの商品を登場させたり、企業広報用のウェブトゥーンを描いたりして収入を得ている。NAVERは50%以上の広告収益を作家に配分しているらしく、間接広告収入だけで1ヶ月間7800万ウォンに及ぶ収入を得る作家もいるそうだ。

そして4つ目はドラマ・映画・アニメ・ミュージカル化や、グッズ制作など「2次創作物による収入」。つまり著作権収入だ。近年、韓国ではドラマ『ミセン』『チーズ・イン・ザ・トラップ』、映画『インサイダーズ』など、ウェブトゥーンの実写化成功例が増えつつある。中では国内だけでなく海外へ版権を輸出する作品も。著作権収入が原稿料をはるかに上回れば、ようやく“成功した”と言えるのではないだろうか。

今や「10代がなりたい職業ランキング」の上位にランクするほど人気のウェブトゥーン作家だが、印税や著作権収入を荒稼ぎできるのはほんの一握り。今後、現実にめげずに才能ある新人作家が次々と現れればいいのだが、はたして…。

(参考記事:BLに百合マンガなど“19禁エロ漫画”が牽引する韓国のウェブトゥーン人気の実情

(文=S-KOREA編集部)