浦和vs鹿島戦、レオ・シルバに激しく詰め寄る森脇(右端)。この直後、“暴言”が発せられたわけだが……。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 5月9日、一連の暴言騒動に関して、Jリーグが2試合の出場停止処分を下したことを受け、浦和レッズのDF森脇良太が謝罪会見を開いた。

 およそ20分間に及んだ会見で、グレースーツに身を包んだ彼は報道陣の質問にどのように答えたのか。その一問一答・全コメントを紹介しよう。

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「僕自身このようなことがないように、今後しっかり襟を正して行動、言動を取っていかなければいけないと思っております。ただ、それと同時に今回の件で自分自身が発言したことに対して、差別的な発言、行動、そのようなことはなかったと、謝罪するのと同じくらい、みなさんに伝えていきたいと思います。

 もしかしたら、いまメディアのところで『差別の森脇だ』と、そういう風に世間では理解されていますけど、その中で理解してくださいというのはもしかしたら難しいかもしれないですけど、そういう(差別的な)発言、言動はなかったとみなさんに理解していただければと思っております。また自分自身、これまでやってきたことを反省して、またピッチの上で活躍して子どもたちに夢を与えていけるように思っております。本当に深く反省しております」
 
 ――今回の件に対して、鹿島であったり、小笠原満男選手、レオ・シルバ選手に直接的な謝罪はされたのでしょうか?

「僕のほうから鹿島アントラーズさんや小笠原選手、レオ・シルバ選手のもとに出向いて挨拶という形はまだとっておりません。僕の発言で不快な思いをさせてしまった、多大な迷惑を掛けてしまったという事実があるので、そういうチャンスがあれば僕の口から謝罪させていただきたいという思いはあります」
 
――浦和のチームメイトには処分を受けて話はされたのでしょうか?
 
「僕自身まだ処分を受けてすぐの段階で、他の選手とコミュニケーションを取れてないという状況なので、まだ僕の口からは説明させてもらってないです。ただ、(鹿島との)試合直後ですけど、迷惑を掛けたぶん、スタッフや選手のみなさんには僕の口から、『申し訳なかったです』という謝罪の言葉はさせてもらいました。(2試合出場停止処分の)裁定が下ってからは、僕自身まだ他の選手に、といったことはないです」
 
――(発言に)差別的な意思があったなら2試合は納得できると思うんですけど、ただ単に唾をかけて「臭い」と言っただけなら2試合は重い処分だと思いますが?
 
「僕自身、その言動が多くの方に不快な思いを、悲しい思いをさせてしまったという事実があるので、それは真摯に受け止めなければいけないと。そのことに関して、しっかり反省をしなければいけないと思っているんで、僕の中でそう(処分が重い)とは思わないです」

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――今後2度とないようにと仰っていましたが、そのためにご自身はどのようにしていけばいいとお考えですか?
 
「すべてと言えば言葉は簡単ですけど、そんな簡単な言葉で片付けるのはおかしいかもしれないですけど、やっぱり日頃の行動から見直していかなければいけないと思います。

 僕の性格的に試合に入ると勝ちたいと、レッズでこの試合に勝ちたいと、そういう気持ちが強くなりすぎて、相手といろいろバトルをしてしまうということがあるので、そういうところで一度冷静になる。いままでもたくさんの人にそういう指摘を受けてきたんですけど、僕自身冷静にならなければいけないという中でプレーしていましたけど、それがななかなかできなかったというところが、自分の未熟さかなと思います。

 ただ今回、こういう大きな報道をされまして、本当に多くの人を悲しませてしまった。僕だけが責められるのであればまったく問題はないですけど、多くの方々に迷惑を掛けて、さらに悲しませたという事実があるので、そういうことを思えば僕自身、また同じようなことがあったら、それこそどうしようもない人間じゃないかなと思うので、今後間違いなく同じような行動を取らないと、僕はそういう風に心に誓いました」
 
――サポーターの方々に、森脇選手のほうから直接メッセージを投げかける場というのは考えていますか?
 
「正直なところいまは、とにかく自分がやったことを反省しなければいけないという風には思っていますし、そのことについて僕の中で考える時間がなかったというか、自分の中でそこまで余裕がない状況だったので、まだそこまで考えられてないというのが正直なところです。

 ただもちろん、鹿島アントラーズのみなさんや小笠原選手、レオ・シルバ選手、他のチームのサッカー関係者に迷惑を掛けたというのはありますけど、一番は浦和レッズのサポーター、ファンのみなさんには僕のひとつの言動でたくさんの迷惑と悲しい思いをさせてしまったという風に思っているので、そのことに関しては、僕のほうから直接でも謝りたいなと、そういう気持ちは強く思っています。ただ、それがどういう形になるのか正直なところまだ分からないですけど、多くの方たちに迷惑を掛けたと、『なにやってんだ』と。そういう悔しさというか、自分自身に対しての悔しい気持ちが大きいです。情けないなという気持ちでいっぱいです」
――Jリーグの説明を聞いてきまして、(双方の)主張が嚙み合わないというところがあります。前にもきちんと説明していただきましたけど、それはそのまま変わらないと考えてよろしいでしょうか?
 
「その通りですね。僕自身いままで、メディアのみなさんともそうですけど、他の選手と触れ合う中でも嘘をついて生きてきた人生ではないと自分自身では思っているので、僕が試合後みなさんに話させてもらった、また、その後にいろいろな方に話させてもらったという言葉に、まったくもって嘘はないということを理解していただきたいなと。

 もちろん、『口が臭いんだよ』ということ、そういった事実を言ってしまいましたけど、それ以外のことはなかったというのは理解していただけるとありがたいと、僕は思っております」
 
 ――選手の立場からすると納得がいかない部分がもしかしたらあるんじゃないかなと思ったんですけど、今回説明を聞いた上で、こんな裁定かなとは思いますか?
 
「処分が妥当かどうかっていうそれを自分で解釈する前に、やっぱり、自分自身が試合中に起こした行動というものを一番最初に改めて考えていかなければならないと。

 自分が気持ちを抑えられずカッとなったことによって、どれだけの人に迷惑を掛けたのかという、そこをまず考えるべきじゃないかなと、僕自身反省するべきポイントじゃないかなという風には思っているので、処分が2試合、3試合、4試合……。今回処分が2試合という風に出ましたけど、その処分は僕にとって大きくは関係なかったと、まず反省するべき、目を向けるべきはそこじゃないんじゃないかなという風には僕は思ったので、その処分に関して、(2試合という)処分が下ったんだなというのが素直な気持ちだけでした。

 その裁定が下るまでは、自分が起こしてしまった行動というものを常に考えていたということがあったので、そちらのほうで自分自身気持ちがいっぱいいっぱいだったというのは事実ですね」

――お互いの言い分が違ったというのが、そのままになって終わってしまうのではと。今後事実がはっきり分からないまま終わる、収束することになります。森脇選手自身「嘘はない」と仰っていましたが?
 
「小笠原選手がどういう発言をしたかというのは分かりませんし、僕自身把握していない部分もあるので何とも言えないですけど、僕は僕の主張でというか、すべて噓はなくみなさんの前で喋っているので、小笠原選手が何を言っているというのは僕自身把握していないというところがあるので、何というんですかね、モヤモヤが残るというか、そこまでは考える余裕がないです」

――森脇選手が今日(会見で)話してくれたことは、規律委員会の方も理解してくれたと思いますか?
 
「それは何とも言えないというか、規律委員会の方たちはどちらかと言えば僕の話を聞く立場でいてくれたので、僕は僕の思いを自分の口からその場で話させてもらった、それだけでしたので、その気持ちが伝わったかどうかは分からないですね」