プロムで17歳女子高生が着たドレスが話題に(出典:https://www.instagram.com/_milan23_)

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日々世界で起こっている人種差別。それがこの世から無くなることなどないとしても、せめて声を出して伝えたいという人は数多く存在する。米フロリダ州に住む17歳の女子高生が、声をあげる代わりにドレスで社会に向けて黒人差別をなくしたいというメッセージを伝えた。

白人警官らに無情にも暴行を受け射殺された黒人たちの名誉のために、フロリダ州カーディナル・ニューマンハイスクール3年生のミラン・モリスさん(17歳)は、学校のプロムに着たドレスで「ブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter:黒人の生命も他人種と同等に大切なものだ)」を訴えた。

「ブラック・ライヴズ・マター」は、2012年2月にフロリダ州で17歳だったアフリカ系アメリカ人の高校生トレイボン・マーティン君を自警団員のジョージ・ジマーマンが射殺した事件から生まれた。当時ジマーマンに対して十分な取り調べと逮捕が即座になされなかったことから、全米各地から何千という抗議の声が寄せられた。この事件を発端にして、現在でも黒人が警官に射殺されるたびに全米各地で「ブラック・ライヴズ・マター」の大規模なデモが行われている。

ミランさんは、トレイボン・マーティン君を含む無念にも殺害された黒人犠牲者たちの写真がプリントされたドレスを着てプロムに挑んだ。黒を基調としたマーメイド型のマキシドレスはフロリダ州のウェストパームビーチを拠点にマイアミやアトランタでも活躍しているデザイナー“Terrance Torrance”さんが支持者となり、4日間かけて仕上げられた。

自身のインスタグラムにその時の写真を投稿したミランさんは「そう、私は黒人です。私は17歳です。神様からとても大きなメッセージを伝えるようにと言われたのです」と綴っている。またTerrance Torranceさんは「昨年から『ブラック・ライヴズ・マター』にインスパイアされたドレスを作りたかったのですが、今年ようやくその願いが叶いました」と話しており、ミランさんの着たドレスを「とてもパワフルで芸術的、そして超現実的です。(声をあげなくとも)ドレスだけで大いに意味があり『ブラック・ライヴズ・マター』を語るにはじゅうぶんです」とドレスの出来栄えにとても満足している様子だ。

差別を訴えることは容易ではない。しかし様々な手段でそれをすることは可能だ。9月からボストンカレッジに通うことになっているミランさんは、自分ができる方法で「ブラック・ライヴズ・マター」を訴えた。Terrance Torranceさんのインスタグラムはもちろん、ミランさんのアカウントにもこの素晴らしいドレスを見た人々から多くの称賛の声があがっている。

出典:https://www.instagram.com/_milan23_
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)