喜ぶ文氏=10日、ソウル(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】9日に投開票された韓国大統領選で、進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補が勝利した。2012年に実施された前回の大統領選でセヌリ党(現自由韓国党)の朴槿恵(パク・クネ)候補と争って惜敗した文氏は2度目の挑戦で念願を果たした。

 通常であれば12月に投開票が行われ、大統領職の引き継ぎ委員会が準備を開始し、翌年2月に各国の首脳などを招いて就任式が行われるが、今回は朴前大統領の罷免により大統領職が空席となっており、引き継ぎ委員会を設置することなく新大統領が公務を開始する。
 そのため大規模な就任式をすぐに行うのは難しく、10日に国会で就任宣誓をすることで就任の手続きとするとみられる。
 文氏は当選に備え、国会本会議場前の中央ホールで就任宣誓を行う案を内部で検討したという。
 この場合、文氏が当選証書を受け取る方式もそれに合わせて変える必要がある。これまでは当選者の選挙対策委員会関係者が中央選挙管理委員会を訪れ、当選証書を受け取っていたが、今回は当選後すぐに大統領の任期が始まることから、選管委が大統領に合わせた措置を取る公算が大きい。
 そのため選管委の金龍紱(キム・ヨンドク)委員長が直接、文氏に当選証書を渡す可能性が高いが、その場所は就任宣誓が行われるとみられる国会になるとの見方が強い。
 文氏は宣誓とともに当選証書を受け取り、公務を始める見通しだ。文氏側は、本会議場前で宣誓し当選証書を受け取ることで新政権と国会の協力を強調する意味もあると説明した。
 政界では任期は直ちに始まるものの、就任式をまったくしないわけにはいかないとの見解が多い。文氏側も遅くなったとしても新政権のスタートを公式に発表する場は、どのような形であれ必要との立場とみられる。
 文氏側の関係者は就任から約1カ月後に、朴前大統領を罷免に追い込んだ「ろうそく集会」が開かれたソウル都心の光化門広場で新政権の船出を宣言しようとの意見が多いとし、「外交関係改善などのためにも(海外の首脳を招待する)就任式は必要と思われる」と話した。
 そのため就任式は文氏がある程度、国政を引き継ぎ、内閣が安定した段階で行われる見通しだ。ただ就任式を準備する時間が少ないため、行事の規模は小さくなる可能性が高い。
yugiri@yna.co.kr