9日、大韓小児科学会の国際学術誌に発表された論文によると、授乳中の韓国人女性は、母親が摂取する食べ物による乳児への影響の懸念から平均5種類の食品摂取を控えており、その中には韓国を代表するキムチも含まれていることが分かった。写真はキムチ。

写真拡大

2017年5月9日、大韓小児科学会の国際学術誌に発表された論文によると、授乳中の韓国人女性は、母親が摂取する食べ物による乳児への影響の懸念からカフェインなど平均5種類の食品摂取を控えており、その中には韓国を代表するキムチも含まれていることが分かった。韓国・聯合ニュースが伝えた。

韓国・第一病院小児青少年科のシン・ソンムン教授チームが、授乳中の母親145人を対象に「摂取を控えている食べ物」を調べた結果、平均して4.9種類の食べ物を控えていることが判明した。最も多かったのはカフェイン飲料(90.3%)で、次いでキムチなどの辛い食品(85.5%)、生もの(75.2%)、冷たいもの(69%)、米から作る甘い発酵飲料のシッケ(69%)などが上位を占めた。

しかし、84.1%と大多数の母親が「子どもに悪影響を与えかねない」など漠然とした懸念を理由にこれらの食品の摂取を控えていることから、研究チームは警鐘を鳴らしている。

研究チームによれば、母親がコーヒーなどカフェイン飲料を多少飲む程度では子どもに何の影響もないという。またキムチに関しても、ネット上には「母親が辛いキムチを食べると、子どもの肛門が赤くなったり、赤い便を出すことがある」など科学的根拠のない情報が出回っているが、ニンニクなどにより母乳のにおいや味に変化が出る可能性はあるものの、乳児への害はないと強調した。同様に、冷たいものやシッケの害についても科学的根拠の不足を指摘した。

ネットではこの他にも「桃やキウイがアレルギーを起こすことがある」「生ものを食べると食中毒や寄生虫感染の可能性がある」「ブロッコリーは腹痛やガスを誘発し得る」など根拠のないうわさが多いそうで、研究チームは「一部の母親には該当することもあるが、このような危険が子どもにまで影響するというのは根拠のないこと」と報告している。

シン教授は、「ネットのうわさに依存するとかえって負担を感じるようになり、母乳の授乳を放棄するという間違った結果につながりかねない。普段バランスよく栄養を摂取するなど食生活に問題がなければ、授乳期にもその習慣を維持していくことが望ましい」とアドバイスしている。

これを受け、ネットユーザーからは、「専門的な知識や情報を調べずに、人のまねばかりする習性は韓国人の遺伝なのかもね」「キムチで授乳に問題があるなら、韓国はとっくに滅亡してる」とうわさを信じる母親を非難するコメントが寄せられる一方で、子どもを持つ母親から「私はシッケを飲んで母乳が止まっちゃったけど?」「母乳で育てた母親としては、自分が食べたものが子どもに大きな影響を与えることを身をもって体験した」と実体験を基に反論するコメントが相次いでいる。

中には、「産後にどうしても辛いものが食べたくなって、クッパ(汁かけご飯)に唐辛子と玉ネギをたくさん入れて食べたら母乳がよく出た。母親がハッピーであってこそ子どももハッピーになれる」と持論を主張する声や、「どんなものでも取り過ぎは良くない」「妊婦や母親とか関係なしに、辛くてしょっぱくて刺激の強い食べ物は控えた方がいい」と冷静に判断する人もいた。(翻訳・編集/松村)