ダーウィンの進化論が「変化に適応できる者が生き延びることができる」としているように、地球上の生き物は長い世代にわたって少しずつ変化を繰り返して生存競争を勝ち抜いてきました。18世紀に起こった産業革命以来、過去300年ほどで地球の環境は大きく変化しており、その変化のスピードはこれまでの地球の歴史でも極めて速いものであると考えられています。そんな環境の中、1000年後の人類はどのような進化を遂げているのか、そんな予測をまとめたTech Insiderのムービーが公開されています。

What humans will look like in 1,000 years - YouTube

今この瞬間も、人類の進化は少しずつ進んでいます。



1880年代、アメリカ人男性の平均身長は約170cmでした。その後、医療技術の発達や栄養環境の改善もありましたが、2017年時点では約177cmと長身化が進んでいます。



また、近代の技術革新のおかげで、機械を使って聴覚や視覚、そして健康状態そのものを改善させることも可能になってきました。



最初は、音の聞こえ方を改善する補聴器に始まり、次にはホワイトノイズを鳴らすことで耳鳴りを改善する装置が誕生し、最新の技術では電話そのものを体内に埋め込むことも可能になってきました。



また、オレゴン大学では目が見えなかった人に視力を与える人口視覚の研究が進められています。



その技術を使えば、X線や赤外線などを感知できるようにして、従来は目に見えなかったものを見えるようにすることも可能になりそう。



このように、現在は身体に障害がある人が使っている人工装具も、将来はあらゆる人が体の機能を強化するために使う日が来るのかもしれません。



そしてもちろん、進化の要であるDNAによって人類は進化を続けます。



AIDSは「不治の病」と恐れられる病気ですが、南アフリカではHIVウイルスに感染しながらも健康な生活を送っている子どもの例が報告されています。これは体がHIVウイルスが活性化してAIDSを発症することを妨げる働きが体の中に存在しているからだと考えられています。



この子どもの例は自然に生じたものですが、人類はすでに遺伝子を自由に組み換えられる技術を手にしており、CRISPR (クリスパー)を利用して病気に対する耐性を備えた体を手に入れることも理論的には可能な段階に達しています。



さらに、人類の進化を大きく進めるのは、火星への移住かもしれません。



火星は地球よりも太陽から遠く離れているため、地表に届く太陽光線は地球の66%しかありません。



そのため、火星で生きる人類は次第に瞳孔が大きくなり、より多くの光を取り入れられるように進化するとみられます。



また、火星の重力は地球の38%しかありません。



そのため、火星で生まれてくる人類は脊椎が変化し、地球人よりも平均身長が高くなると考えられます。



しかし、今後1000年で最も大きな変化が生まれるとしたら、それは「不死」を手に入れることなのかもしれません。



その「不死」は肉体的にではなく、精神的な形で実現されるのかも。進化したコンピューター技術と脳科学が融合することで、人間の意識をコンピューターに「ダウンロード」し、その中で存在させ続けることも可能になるかも。



すでに、イタリアと中国ではマウスの頭を別のマウスの体に移す「頭部移植」によって、意識を別の体に移すことが可能なのかの検証が行われています。



そして、次のステップは人間の頭部を入れ替えるということであるとも表明されています。



機械と統合するのか、それとも人間そのものが機械になってしまうのか、それはまだわかりませんが、人類は絶え間なく進化を続けているということは間違いありません。



そしてその進化が速く進み、地球から飛び出して別の場所を見つけ出すことによって、種として生存する確率は高くなるといえそうです。