【長期テスト車リポート】欠点があっても我々のお気に入り、フィアット「500X」

【ギャラリー】2016 Fiat 500X Long Term Test34


映画『パルプ・フィクション』で、登場人物のジュールス・ウィンフィールドは、「パーソナリティがあれば成功する」と言っている。サミュエル・L・ジャクソン演じるこのキャラクターは、ブタと比べてイヌの良い所について話しているが、この格言はクルマにも適用できるだろう。それは我々の長期テスト車の「フィアット 500X」にも当てはまる。同車はその欠点にかかわらず、我々を魅了し続けているからだ。
そう、500Xには欠点がある。その1つは9速ATで、それはまるで絵本の『ウォーリーをさがせ!』のようだ。時々楽しさもあるが大抵はややこしく、そして結局は時間が掛かり過ぎる。そして、中央のインフォテインメント・スクリーンは起動するのが遅い。我々はさらに、冬用タイヤからひどく大きな騒音がすることにも気づいた。それは必ずしも500Xの欠点とは言えないが、ともかく、この段落は不満についての項だ。

だが、米国版Autoblog編集部で500Xについて語ると、決まって一貫したパターンを取る。それは、「××なところは良くないけれど、それでも僕はこのクルマが好きだ。例えば○○とか」というもの。○○に当てはまるものは、まず、豊富なオプションが用意されていること。我々の試乗車には、素早く温まるヒーター付きフロントシートとステアリングホイール、明るい色のサドルレザー・シートが装備されている。それからアップライトなドライビング・ポジション。常識的なレイアウトのインテリア。

そして、我々がやはりフィアットを好きな理由、それはこのクルマが"ハッピー・カー"だからだ。広々とした車内、多目的に使える荷室、快適なシートなど、基本を十分に押さえている上、全体から醸す魅力が欠点さえも補っている。

500Xよりも良いクルマはあるが、500Xより良くても退屈なクルマだってある。両者のうち、どちらか選ぶなら、我々は退屈な他のクルマよりも、欠点のあるフィアットを好むだろう。



By Michael Austin
翻訳:日本映像翻訳アカデミー