韓国で間もなく、新しい大統領が選ばれる。韓国は現在、国内でも周辺地域でも混乱と緊張を抱えており、投票率は記録的な高さになる可能性がある。この選挙は韓国にとって、とりわけ韓国とアメリカとの関係にとって、どのような意味を持つのだろうか?

3つの側面から検討してみよう。

太陽政策に回帰?

韓国では10年近くにわたり、北朝鮮に対する強硬姿勢を支持する保守派が政権を握ってきた。だが今回、韓国の国民は、より柔軟な姿勢を支持するリーダーの選出に傾いているようだ。リベラル派の最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補は、当選したら北朝鮮の金正恩政権との対話も辞さないと言っている。

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文はワシントン・ポスト紙のインタビューで、「金正恩と話し合う用意はある。核問題の解決という前提が担保されていれば、の話だが」と述べた。現時点の世論調査で他候補を20ポイント近くリードする文は、対北朝鮮の「太陽政策」と密接な関わりがある。太陽政策は、経済支援と対話を通じて信頼構築を目指すもの。文は、直近のリベラル派の大統領、盧武鉉(ノ・ムヒョン)の側近だった。

文が当選すれば、アメリカとの関係にも連鎖的な影響が及ぶ可能性がある。米韓関係は、ドナルド・トランプ米大統領が北朝鮮を挑発したり、アメリカの対韓貿易赤字を非難し、韓国に配備する高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)の対価の支払いを求めるなどしたため悪化している。THAAD配備の費用については、既に、アメリカが負担するという合意ができていたため、尚更韓国の怒りを買った。

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保守派の対立候補とは対照的に、文はTHAADのリスクと利点の再検討を主張してきた。THAADについては、5月1日に初期運用が可能になったと報じられており、アメリカが投票日前に押し通そうとしたのではないか、との批判を呼んだ。文は3月に、「THAAD配備の是非については、次期政権が決定するのが当然だ」と述べている。

腐敗と政治改革

朴槿恵(パク・クネ)前大統領が憲法裁判所の決定により罷免され、急きょ大統領選が始まってから2カ月が経った。政治の停滞と大統領不在により、韓国は舵取り役がいない状態に置かれ、国民の不満がたまっている。

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シャノン・シュワイツァー