観光バスの大群が銀座など繁華街に押し寄せ、降りて来た中国人観光客一行が大量の箱や袋を抱えてショッピングに奔走する「爆買いツアー」の光景は、過去のものになった。中国メディア・今日頭条は5日「爆買いをやめた中国人観光客が、ついに日本の生活を楽しむようになった」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 観光バスの大群が銀座など繁華街に押し寄せ、降りて来た中国人観光客一行が大量の箱や袋を抱えてショッピングに奔走する「爆買いツアー」の光景は、過去のものになった。中国メディア・今日頭条は5日、「爆買いをやめた中国人観光客が、ついに日本の生活を楽しむようになった」とする記事を掲載した。

 記事は、日本旅行をした中国人観光客によるネット上への書き込みに変化が起きているとし、これまでは「2時間並んでようやくお目当ての商品をゲットした」というものだったが、現在では「美容院へ行った」、「温泉に入った」、「ライブを見に行った」などより日常的な楽しみを味わう書き込みが増えていると紹介した。

 そして日本を訪れる中国人観光客の消費額減少は、「便座や炊飯器、化粧品、紙おむつから体験型消費へ」という消費構造の変化の表れであると説明。温泉やエステ、ライブ、競馬にスポーツ観戦、アニメの「聖地巡礼」、さらには決して有名ではない現地の居酒屋巡りまで、心や体の体験を求める傾向が顕著となり「より旅が本来持つ重要な意義に近づいている」と評した。

 そのうえで、かつての「爆買い」経験者で今では日本での体験型旅行を楽しむ中国人観光客が「青い空、白い雲の中で鳥たちが自由に飛んだり止まったりするのが見えるようになった。街を見ると、多くの中国人がドラッグストアで買い物に熱中している姿を見かけるが、初めて日本を訪れた時は自分のその1人だったことを思い出した。そしてふと、当時の自分はこんな柔らかな風や太陽の光を無駄遣いしていたんだなと感じた」と語ったことを紹介している。

 記事は「中国人観光客は、物的な消費の機会を持つほかに、現地人と知り合い、現地の文化に注目し、現地の生活に入り込むことで、日本を知るチャンスを持つべきなのだ。それは、日本に中国人観光客を知ってもらうチャンスにもなるのである」と結んだ。

 中国人観光客の「爆買い」が落ち着き、体験を重んじるようになりつつあるこれから、真の意味での中国人観光客と日本社会との身近な触れ合いが始まるのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)