連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第5週「響け若人の歌」第31回 5月8日(月)放送より。 
脚本:岡田惠和 演出:田中正


31話はこんな話


みね子(有村架純)は綿引正義(竜星涼)に連れられて喫茶店に入り、クリームソーダをはじめて飲む。
それから、父(沢村一樹)の住んでいたところに連れていってもらう。

茨城同盟


みな子「きれい・・・」
正義「そうだね」
みな子「なんだこれおいしい」
正義「だろ」

いー感じだ。
正義は、みね子を喫茶店に連れて行き、はじめてなものでメニューに迷うみね子にクリームソーダをすすめる。正義の思ったとおり、みね子はクリームソーダに感動する。
母(木村佳乃)も含め、こんなに親切にしてくれるのはなぜなのか、とみね子が問うと。

「同じ茨城でしょ、助け合わなくてどうすんの」
「(東北同士の)絆っていうか、仲間意識が強いわけ」「東北同士で仲が良いわけ」
 などと、突如、タメ口にみたいになる正義。
茨城の人がそんな思いを抱えているとは・・・知らなかった。
確かに茨城は、東北の入り口のようでもあるが関東である。
東北と関東のはざまでたゆたう茨城は、魚なのか動物なのか、その認識に悩むイルカのような感じであろうか。
少なくとも正義は茨城の置かれた状態に納得いかない気持ちで、「お互いがんばろう東京で」とみね子に呼びかける。
 正義はみね子という茨城仲間ができて嬉しかったのだろう。
 団結を語り合うふたりの窓辺にはお花が咲いている。
 いー感じだ。
「またいい人に会った」とみね子。宗男叔父さん(峯田和伸)の言葉を思い出し、「いいとこっていい人がいるってことですよね」と噛みしめる。

正義を演じる竜星涼は、日曜劇場「小さな巨人」でも警察官役を演じているが、全然違うふうに見える。
ヘアメイクの力は大きく、昭和顔と現代的な顔をみごとに分ける。
ところが、引きになると、現代っ子感が如実に出てしまった。等身が9等身くらいあるように見える竜星涼。スタイル良すぎ! 

お父さんの住んでたところに行く


正義は、迷った末、みね子を、お父さんが2年間住んでいた宿泊施設に連れていく。
女の子ひとりでは絶対行ってはいけないと釘をさされるその場所は、みね子にとってやはりショッキングなところであった。
それでもみね子はちゃんと「父がお世話になりました」「よろしくおねがいします」と管理人さんに挨拶。
ほんとうに礼儀正しい。

休日の終わり


夕方、中庭で、空を見上げる澄子(松本穂香)と豊子(藤野涼子)。
そこへ、ぼんやり帰ってくる時子(佐久間由衣)と幸子(小島藤子)。
愛子(和久井映見)も帰って来て、最後は半べそのみね子。
それぞれいろいろあった休日の終わりに、甘納豆を乙女たちに食べさせる愛子。
その姿はまるで小鳥が餌をついばむようで。

「みんなが家族のように見えました」

向島電機に就職できたみね子は幸運だ。
ただひとつ、お父さんの行方がわからないことだけが、みね子に影を落としている。
(木俣冬)