クラスに普通にいる楠雄(山崎賢人)
 - (C) 麻生周一/集英社・2017映画「斉木楠雄のΨ難」製作委員会

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 週刊少年ジャンプで連載中のギャグ漫画を実写化する映画『斉木楠雄のΨ難』の撮影現場が昨年9月、報道陣に公開され、活気あふれる撮影の様子がお披露目された。

 原作は、世界を滅ぼすことができるほどの超能力を持ちながら目立たず、普通の生活を望む主人公・斉木楠雄が、キャラの濃すぎるクラスメイトに囲まれた“非日常的な日常”を独特のセンスで描く人気作。舞台は学園とあり、この日は学校で撮影が行われた。学園祭の準備中というシーンに合わせ、手作り感のある学生らしい装飾が施された校内には学生役のキャストがたくさん。終始、にぎやかな雰囲気でまるで本物の学校生活にとびこんだような空間となっていた。

 そこに山崎賢人(斉木楠雄・さいきくすお)、橋本環奈(照橋心美・てるはしここみ)、新井浩文(燃堂力・ねんどうりき)、吉沢亮(海藤瞬・かいとうしゅん)、笠原秀幸(灰呂杵志・ハイロキネシ)、賀来賢人(窪谷須亜蓮・くぼやすあれん)らメインキャストたちが。いまアツい注目を浴びる個性的な面々が集結したが、それぞれが独特な髪型や衣装で担当キャラクターにふんし、役者自身のオーラを封印。まさに“違和感ないことが違和感”をリアルに再現していた。

 特に、原作通りのピンクの髪に、色つきメガネ、アンテナのようなアクセサリー(超能力制御装置)を頭につけた衝撃的なビジュアルながら、不思議と自然な山崎にはびっくり! このピンクのウイッグ、実は青と黒と白が混じっており、山崎の肌や制服とマッチする色を研究した結果なのだとか。楠雄は、原作においては超能力で直接相手に言葉を送り、実際には一言もしゃべらないという異色のキャラクター。実写映画では観客にとっての観やすさを考慮し、相手と見つめ合っている場合など一部シーンでは言葉を発することになる。貴重な“しゃべる楠雄”も見どころになりそうだ。

 この場でひと際目立っていたのは、金髪モヒカンに剃りこみという奇抜な髪型の新井。特殊メイクで大胆に割れたアゴや顔の大きな傷も表現し、これは新井なのか……? と一瞬目を疑ってしまうほど。燃堂は見た目のインパクトが重要な出落ち的キャラクターということは新井自身も理解しており、「地毛でやらないとおもしろくない」という本人の意思により地毛で挑んだという。『バクマン。』『銀魂』などの漫画原作モノに出演し、自称“ジャンプ専属俳優”の新井は、愛するジャンプの最新号をプレゼントされて大喜びする一幕もあった。

 撮影現場には、なんと原作者・麻生周一の姿も! この世界観の生みの親の登場には山崎も「楠雄、大丈夫ですか……?」と少し心配そうな顔をしていたが、麻生は満足そうな笑顔で撮影をエンジョイ。そんな麻生も、完璧美少女の“照橋さん”は当初から橋本環奈をイメージしていたそうで、橋本と対面した際には目を合わせられないほどに照れた様子を見せていた。

 「笑いをこらえるのが大変」と山崎が嘆くほど、カットがかかるごとに笑いに包まれる明るい撮影現場。メガホンを取った福田雄一監督を中心に盛んにコミュニケーションが交わされ、誰もが積極的に作品作りを楽しむ雰囲気は、プロデューサー陣によれば“福田マジック”とのことだった。(編集部・小山美咲)

映画『斉木楠雄のΨ難』は10月21日公開