8日、韓国メディアによると、景気低迷による就職難が続く韓国で、20〜30代の子どもの度重なる就職失敗に極度のストレスを感じる親が増えている。子どもの就職問題が親の社会生活や友人関係に悪影響を及ぼすケースまで発生しているという。写真は韓国。

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2017年5月8日、韓国・ヘラルド経済によると、景気低迷による就職難が続く韓国で、20〜30代の子どもの度重なる就職失敗に極度のストレスを感じる親が増えている。子どもの就職問題が親の社会生活や友人関係に悪影響を及ぼすケースまで発生しているという。

ソウルに住むアン・ヒョインさん(58)が所属する地元の主婦の会には最近、「子どもの話を10分したら1万ウォン(約1000円)の罰金を払う」との規則ができたという。会員の全員が就職や結婚の適齢期に入った子どもを持っているため、子どもの話を不愉快に感じる人を配慮しようとの趣旨だという。アンさんは「子どもの就職や結婚の話をしたい会員の中には罰金を払って話をする人もいた」とし、「就職や結婚が難しい20〜30代の子どもを持つ50〜60代の親の現実を反映している」と指摘した。

経済的に独立できない子どもが増え、非自発的に「カンガルー族(成人してからも親と同居したり、経済的に親に依存している若者)」の親になるケースも多いという。韓国の求人求職サイトが先月、20〜30代の男女1724人を対象に調査した結果、50.2%が「私はカンガルー族」と回答した。また、「親に経済的に依存している」と答えた人は90.6%で、固定収入のある社会人の中でも84.3%が親に経済的に依存していることが分かった。昨年11月の韓国労働研究所の報告書でも、青年就業者4290人のうち53.2%が「親が生活費を負担している」と答えた。

さらに、就職難とともに晩婚ブームが広がっており、子どもの結婚問題も50〜60代の親の悩みの種になっているという。会社員のイ・ギョンスクさん(60)は「結婚の場合、大学卒業、就職、経済的余裕などの条件が備わった場合に可能なこと」とし、「無事に子どもを結婚させた友達が羨望の対象になることもある」と話した。ソウル大学心理学科のクァク・クムジュ教授は「子どもの出世を自分のことのように願い、満足するのは人間の本性」とし、「韓国は世界のどの国よりも他人との比較を通じて剥奪感を抱くという特徴があるため、その本性がよりはっきりと表れる」と説明した。

この報道に対し、韓国のネットユーザーからは「他人と比較する文化自体が間違いなのでは?」「子どもの社会的な成功がなぜ両親の勲章になるのか。親は自らの幸せを追求するべき」「子どもの自慢話ばかりする人は劣等感の強い人」「就職して結婚することが最高の親孝行になってしまったようだ。昔は当然のことだったのに」「息子の苦労話をすれば1万ウォンもらえるのか?それなら僕の母親は大金持ちになれる」「比べられるのが嫌で親戚との縁を切った。これが正常な社会と言えるだろうか?」など不満や疑問の声が多くみられた。

一方で「カンガルー族は偏見を生む言葉。家族と一緒に住むことはごく当たり前のことなのに」「友達の自慢話も聞いてあげられないの?」と指摘する声も寄せられている。(翻訳・編集/堂本)