「主役、山崎賢人」が福田雄一監督の条件だった!/[C]麻生周一/集英社・2017映画「斉木楠雄のΨ難」製作委員会

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週刊少年ジャンプで連載中の麻生周一によるギャグ漫画を福田雄一監督が実写映画化する『斉木楠雄のΨ難』(10月21日公開)。ぶっ飛んだ学園物語を映画化することも驚きだが、ワケあり&個性たっぷりのキャラクター勢を山崎賢人、橋本環奈、新井浩文、吉沢亮ら豪華キャスト陣が演じることも話題だ。キャスティング決定までには、どんな過程があったのか。二人のプロデューサーを直撃した。

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主人公となるのは、超能力を隠して生活する高校生・斉木楠雄(山崎)。年に一度の文化祭“PK祭”の日、穏便に過ごしたいだけの楠雄にあらゆる“Ψ(さい)難”が巻き起こる…。

楠雄のスタイルといえば、ピンクの頭に超能力をコントロールするための装置をつけ、鮮やかなグリーンの制服姿。コメディ感満載で、山崎のイメージを大きく覆す役どころとなるが、松橋真三プロデューサーは「福田さんは作品をふさわしくする能力がすごくある方で、映画化のための条件がありました。それは『楠雄役に山崎賢人を捕まえてくれ』と。『斉木楠雄のΨ難』をやりたいが、主役は山崎賢人。これを実現してくれませんか?という話でした」と山崎ありきの企画だったと明かす。

これには北島直明プロデューサーも「楽しみでしょうがなかった」とノリノリ。『オオカミ少女と黒王子』でも山崎とタッグを組んでいた二人のプロデューサーだが、「青春ものだったり、ボーイミーツガールのスウィート映画にずっと出ていた山崎賢人が、福田監督の世界の中で、完全に真逆に振り切った役をやる。これはもう楽しみ以外の何物でもない」と興奮を隠しきれない。

高校生離れした外見の自称・斉木の“相棒”、燃堂力役を演じる新井浩文のインパクトも相当なものだ。金髪モヒカン&剃り込みの髪型は、なんと新井の地毛なのだとか。「新井さんも『俺、地毛でやらないと面白くないから。出落ちだから。出たら笑えるというのは、やっぱり地毛じゃないとこれは表現できない』と自らおっしゃっていました」(松橋プロデュサー)と、新井自らの提案だったという。

38歳の新井が高校生役を演じるのも面白いが、北島プロデューサーは「普通に考えて似ているじゃないですか、新井さんと燃堂。系統としては、ですよ(笑)。設定としては原作の中でのおっさん顔ってことですから」と楽しそうに笑う。「新井さんは自分で『ジャンプ専属俳優だ』と言うぐらいジャンプを愛していて、やはり作品愛に溢れる役者さんって一番いいと思っているんです。何の心配もしていませんでした。ただ、髪の毛はどうするんだろうなと思っていましたけど、『地毛でいきます』と言われて、『パーフェクトだ』と思いました」。

自身を“漆黒の翼”と呼ぶ、愛すべき中二病・海藤瞬を演じるのが、吉沢亮。吉沢は連載当初からの原作ファンで、もし実写化するなら「海藤は自分がやりたいと思っていた」のだそう。運命的キャスティングだけに、撮影現場でも面白いほどに海藤を熱演する吉沢を目にすることができた。松橋プロデューサーは「ハジけてますね、彼は来ますよ」とにっこり。「『銀魂』で沖田役もやっていますから、他にも新しい一面があっちでもこっちでも出てくると思います。今年、ズドンと行くと思います」と吉沢への頼もしさを語った。

福田雄一というコメディの天才が監督を担い、豪華キャストが新境地に挑む。「撮影している間に、監督のモニターの周りには役者がどんどん集まってくる。あの雰囲気ってなかなかないんですよね。自分の出番が終わったらみんな控室に戻りますけど、出番が終わってもみんな残って、次はアイツを笑わしてやろう!という雰囲気がある」(松橋プロデューサー)と、それぞれがコメディに前のめりで向き合った。北島プロデューサーも「純然たるコメディ、腹を抱えて笑いに行こうぜという映画にしたい」と意気込んでいた。【取材・文/成田おり枝】