スポティファイが「ブロックチェーン企業」を買収した理由

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スポティファイがブロックチェーン関連のスタートアップ企業Mediachainを買収した。同社は今後、ブロックチェーン技術を用い広範囲に渡る楽曲の権利者たちにロイヤリティ支払いを行うと述べている。

ストリーミング業界で世界最大の利用者数を誇るスポティファイは以前、ロイヤリティ支払いの面で困難を抱えていたが、その解決は難しかった。数十億にのぼる楽曲が連日再生される中で、個々の楽曲の支払先データの管理は不十分で、作曲者やアーティストに支払いがなされない状況も起きていた。

ブロックチェーン技術は音楽業界から最もホットな領域の一つとみなされている。未来志向の人々らはこの技術が権利料の支払い面で大きく役立つことを理解している。CDからMP3のダウンロード、そしてストリーミングへと音楽メディアが移行する中で、データを適切に管理し支払いを行う業務は煩雑さを極めるようになった。

ブロックチェーンの導入はまだ緩やかに進みつつある状況だが、Mediachainらの企業がその先例となって普及が進みそうだ。ブロックチェーンには支払いを適切に管理するだけでなく、透明性の高い方法でそれを実現できるメリットもある。

スポティファイはこのところ買収に力を入れており、Mediachain は同社にとって今年3社目の買収となった。3月にスポティファイは、リミックスなどの複数の楽曲が組み合わされた音源から、使用楽曲を特定する技術を持つ英国企業Sonalyticを買収した。この技術を用い同社は今後、プレイリストのパーソナライズやデータのマッチング向上を行うと述べていた。

同じく3月にスポティファイはMightyTVの買収も発表。今後は音楽だけでなく動画領域にも配信コンテンツを拡大する姿勢を見せている。