8日、家庭内暴力の被害を交番に訴えた子どもの姿がこのほど韓国で報じられ、子どもの勇気ある告発と、警察官の機転の利いた温かい対応が多くのネットユーザーの心を癒やしている。

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2017年5月8日、韓国の警察庁がこのほど公式フェイスブックで、家庭内暴力被害を告発するため交番を訪れた勇気ある子どもの映像を紹介、これを韓国紙・中央日報が報じ、韓国ネットユーザーの注目を集めている。

ソウルから程近い京畿道(キョンギド)南楊州(ナムヤンジュ)市の交番の防犯カメラに収められていたという映像には、1人の子どもが交番のドアを開けて入ってきた姿が映し出されていた。子どもが深刻な表情で「家庭内暴力の通報に来ました」と伝えると、警察官は緊張した表情を浮かべ子どもに近づき目の高さを合わせ詳しい状況を聞いた。

子どもは「一緒に住んでいるお兄ちゃんが、僕の顔にサインペンでひげを描いたんです」と鼻の下を指さし訴えた。鼻の下には「赤いひげ」がふさふさと描かれていた。子どもが「兄の蛮行」を訴えるために交番を訪れたことを理解した警察官は、椅子に座ると子どもの話をじっくりと聞いた。そしてしばらくして子どもの悔しさがある程度和らいだことを確認すると、自ら子どもの汚れた顔を拭き、子どもを慰めた。警察官から「お兄ちゃんにまた落書きされたら、警察のおじさんに叱られると言ってやりなさい」という言葉を聞いた子どもは、来た時とは打って変わった明るい表情で交番を出ていったのだった。

ネットユーザーからは「かわいい!」「賢い子どもだ!」「家庭内暴力だって?このかわいいやつめ!」といった子どもへの絶賛の声があふれている。

対応した警察官に対しても「子どももかわいいけれど、警察官の温かい対応がまたいいよね」「警察官の対応もナイス」「警察の対応もよかった。ふざけるのもいいかげんにしろ!と追い出すのが普通だよ」など、子どもの訴えに真摯(しんし)に温かく対応した警察官の対応を称賛する声も多く集まった。

一方で「兄貴を逮捕しろ(笑)」「悪い兄貴は懲役1年だ」など加害者である兄への捜査をユーモアと共に促す声や、「30年前、小学校2年生の時にたった200ウォン(約20円)を銀行に預けに行った時、優しく対応してくれた銀行の窓口のお姉さんを思い出したよ」という過去の温かい記憶を思い出す声、「今日の嫌なことを全部忘れた!」という声も聞かれた。

総じてネットユーザーの声は温かさにあふれていた。1人の子どもの勇気ある告発と警察官の機転を利かせた温かい対応が、多くの韓国人の心をほっこりと癒やしたのは間違いない。(翻訳・編集/木暮)