ネパールのテングボチェから見たエベレスト(2017年5月4日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ネパール当局は8日、世界最高峰エベレスト(Mount Everest)に無許可で、しかも1人で登頂に挑んだ男性(43)に対し、下山を命じるとともにパスポートを没収したことを明らかにした。男性には正規の入山許可を得るのに必要な額の2倍となる、2万2000ドル(約248万円)の罰金が科されるという。

 下山を命じられたのは南アフリカ人のライアン・ショーン・デイビー(Ryan Sean Davy)氏。登頂を控え、順応のために標高6400メートルに位置するキャンプ2まで1人で登ったと、当局に供述した。

 外国人登山者は標高8848メートルを誇るエベレストに登る許可を得るため、ネパール政府に対して1万1000ドル(約124万円)を支払わなければならない。

 ベースキャンプの政府職員はAFPに対し、「ベースキャンプの近くで男性が1人でいるのを見つけ、近づいていったら逃げ出した」と明かし、「友人と一緒に彼を追いかけ、近くの洞穴に隠れているところを発見した」と語った。またデイビー氏は当局の目を逃れるため、人けのない場所にキャンプを設営していた。

 エベレスト登頂を単独で試みる外国人登山家は非常にまれで、多くの場合、シェルパと呼ばれるガイド少なくとも1人の助けを借り、さらにベースキャンプには登山をサポートするチームが滞在するのが普通だという。

 デイビー氏はネパール政府から今後5年、もしくは10年間の国内での登頂禁止処分が科される可能性がある。当局職員はデイビー氏に対し、没収したパスポートを受け取るため首都カトマンズ(Kathmandu)へ引き返すよう伝えたという。

 ただ、デイビー氏は職員らに対し、エベレストがある地域からカトマンズを結ぶ飛行機のチケットを買う十分な資金がないとして、徒歩やバスでパスポートを受け取りに向かうと話したとされ、その場合、少なくとも4日はかかる長旅となる。
【翻訳編集】AFPBB News