稀勢の里、大栄翔相手に圧巻の14勝1敗

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■横綱稀勢の里圧巻の内容

 横綱・稀勢の里は7日、埼玉県草加市にある追手風部屋へ出げいこに向かった。追手風部屋の幕内力士は遠藤と大栄翔といった若手のホープである。前頭筆頭である遠藤は足首の状態が思わしくなく稀勢の里との稽古を回避したが、同3枚目の大栄翔を指名し15番の三番稽古をとった。

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 左肩から左胸にかけ大きなテーピングをしていたが結果には影響なく、14勝1敗と申し分のない結果を残した。9番目以降はガチンコの取り組みを大栄翔相手に要求した。三番稽古とはいえ本番さながらの勢いでぶつかり手応えを感じられた。けがの回復は順調とみてまず間違いないだろう。

 はたで見ていた遠藤も稀勢の里の気迫に圧倒されていた。今後も上位力士と稽古を行い万全の状態で5月場所を迎える予定だ。常にストイックに精進しようとする稀勢の里に死角はないといっていい。

■大栄翔について

 さて今回稀勢の里と15番もの勝負を行い14回も負けてしまった大栄翔だが決して弱くはない。先場所は前頭11枚目ながら11勝4敗という好成績を残し勢いに乗っている力士ということには違いない。上記で挙げたように若手のホープであるし、大栄翔相手にこの戦績を残せるのは稀勢の里だけだろう。

 先場所のジャンプアップでの前頭3枚目だから5月場所では上位陣と当り難しい場所となることが予想される。しかし3月場所に11勝ながら三賞をとれなかった悔しさはあるだろう。忘れ物というわけではないが三賞受賞し、三役へという思いは強いはずだ。話を戻すがそんな大栄翔相手に14勝をしているということである。

■今後の予定

 5月場所までもう一週間を切っている。ここまで下半身を中心とした、ゆったりとした調整だったがギアを上げて上位力士との稽古が必要になってくることだろう。最終的には同部屋高安と調整をし、5月場所に顔を出すという展開が理想的だ。かといって焦った調整は禁物である。

 ここまで来てやっぱり出場しませんということにはならないと思うが、あまり休まない稀勢の里だけに不安も少なくはない。行き過ぎないほどの調整を行い本場所で実践を積みながら本調子に持っていく(行ってみれば三役以外の相手には全力でなくても勝てるくらい)が望ましい。そして5月場所こそ横綱同士での稀勢の里―白鵬の決戦を望んでいるファンが多いはずだ。

 5月場所は両国国技館で開催されるため先場所より多くの懸賞がかかることが予想される。この人気をさらに発展させるために稀勢の里の活躍は絶対なのだ。