日本人の食生活に欠かせないお米。近年の健康ブームにより、玄米が食されるようになったものの、やはり白米を食べることのほうが多いのではないでしょうか。お米は精製するときに副産物として米ぬかができますが、この米ぬかからできるこめ油が、健康オイルとして注目を集めています。

米ぬかを搾ったこめ油

精製前のお米には表皮や胚芽が付いており、これらの部分を米ぬかといいます。玄米とは米ぬかが付いたままのお米です。しかし米ぬかは食感が悪いことから、米ぬかを取り除いた白米を好む人の方が多いようです。実は米ぬかは捨ててしまうにはもったいない部分。なぜなら米が成長していく上で必要な養分が、たくさん含まれているからです。そこで米ぬかの再利用法としてよく知られているのが、米ぬかに野菜を漬ける「ぬか漬け」です。米ぬかを搾って作る「こめ油」も、利用法の一つです。ところで、ほとんどの植物油は原材料を輸入品に頼らざるを得ませんが、こめ油は唯一、自国で原材料をまかなえる油なんです。

優れた抗酸化作用をもつこめ油

米ぬか由来のこめ油は、米ぬか同様に栄養価の高い油です。コレステロールを低下させる効果のあるオレイン酸やリノレン酸を含むほか、ビタミンEも豊富に含んでいます。特にこめ油はスーパービタミンEといわれるトコトリエノールを含み、トコトリエノールは普通のビタミンEよりも強い抗酸化作用をもつことで知られています。

そしてこめ油の特筆すべき成分といえばガンマ・オリザノールでしょう。ガンマ・オリザノールは米ぬかに含まれるポリフェノールの一種であり、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす作用があります。動脈硬化などの生活習慣病予防に効果的です。他にもガンマ・オリザノールは優れた抗酸化作用をもち、自律神経を整えたり脳の機能が衰えるのを防ぐなど、多くの効果が期待できます。

こめ油は高温調理に最適

こめ油は使い勝手の良い油といわれ、特に高温で調理する料理に適しています。油切れがよいので揚げ物がカラッと揚がり、サクサク感が楽しめます。そして抗酸化作用に優れているため、高温で調理しても油の劣化が少なく、また同じ油の再利用がしやすいので無駄がありません。それから米油は酸化しにくい性質をもっており、時間が経っても料理から嫌な臭いがせず、お弁当などにも向いています。このようなこめ油の特性から、おせんべいやポテトチップスなどの商業製品に、こめ油が利用されることが多いそうです。

こめ油は体に良い油ですが、摂りすぎるとカロリーオーバーとなってしまいます。1日の目安摂取量は、他の油と同様スプーン一杯ほどです。普段使っている油をコメ油にかえるなどして、健康的に油を摂取しましょう。


writer:Akina