8日、23歳の消防士が95歳の高齢者を救助して命を落としたことについて、中国のネット上で「そこまでする価値があるか」の議論が繰り広げられている。資料写真。

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2017年5月8日、解放軍報によると、23歳の消防士が95歳の高齢者を救助して命を落としたことについて、中国のネット上で「そこまでする価値があるか」の議論が繰り広げられている。

福建省寧徳市で2日未明、民家から出火する火事があり、消防団が駆けつけた。建物には95歳の女性が取り残されており、23歳の男性消防士が救助を行ったが、救助中に建物が崩れて下敷きとなり、犠牲となった。女性も死亡したという。

この一件について、ネットユーザーからは消防士に対して多くの称賛が寄せられる一方で、「23歳が95歳の命と引き換えになるなんて、価値があるのか」「英雄になり損」「23歳なら社会にためにできることはたくさんある。社会にとっても本人にとっても、価値がない行為」との声も一部で見られた。

記事は「価値があるかどうかの議論は、市場経済の思考モデルを反映している。そのロジックは等価交換で、リターンを求める原則に基づくものだ。しかし、生命は算数の計算問題ではない。道徳も加減乗除で計算できるものではない」と指摘。

「人を助けるのに価値のあるなしを考えるような社会は、非常に恐ろしい」というあるユーザーのコメントを引用したうえで、「人類社会における『崇高』という言葉には、単に生命に対する尊厳ということだけではなく、命をかえりみない、危険を厭わないといった、生命を超越したものも含まれているのだ」と論じている。(翻訳・編集/川尻)