パスワードに任意の数字を用いるという手法はもう古いのかも知れません。数字の代わりに絵文字を使おうという研究が行われています。

組み合わせは絵文字の方が圧倒的に多い

2746と、草・花・鳥・肉――どちらが覚えやすいかと言われれば、数字の方かも知れません。しかし、どちらが安全かと聞かれれば、0〜10まで10種類しかない数字よりも、2,500種類もある絵文字の組み合わせに軍配が上がりそうな気がします。
 

組み合わせのパターン数は、数字と絵文字でこんなにも違う


 
ドイツのベルリン工科大学やアメリカのミシガン大学などの研究者が共同で開発したのは「EmojiAuth(絵文字認証)」という画期的なシステムです。この認証システムはAndroidで動き、画像のように数字ではなく絵文字を入力するというものです。
 
しかし、果たして絵文字の組み合わせを覚えることができるのか――実用性という点で非現実的にも思える研究ですが、意外にも研究では数字の組み合わせと遜色のない定着率だったそうです。

定着率も数字と遜色のないレベル

研究は複数の内容に分けて行われました。1つは、数字認証のグループと絵文字認証のグループで好きな組み合わせを選んでもらい、1週間後に覚えているかどうかの再テストを行うというもの、もう1つは、2週間に渡って実際にメールアプリにそれぞれの認証を実装してもらい、定着度合いを測るというものです。
 

 
驚いたことに、いずれのテストでも絵文字が数字よりはっきりと劣るという結果は導かれませんでした。確かに1つ目のテストでは、数字の方が覚えている度合いは若干高かったものの、これは普段から数字の組み合わせを使い慣れていることによるところが大きい、と研究グループは分析します。また、絵文字は数字に比べて楽しんで使うことが出来るそうです。例えば、テストの被験者の1人は、歌の歌詞に合わせた絵文字をパスワードとして選びました。
 
さらに3つ目の研究として、被験者に対し、パスワードを入力している研究者の肩越しに「盗み見て」覚えてもらうという実験が行われました。その結果、連続性のある4〜6種類の数字や絵文字であれば正確に思い出すことができたものの、ランダムに選び取られた6種類の絵文字となると再現が難しいことが分かりました。
 
これらのことから、研究チームは、絵文字べースの認証は実践的であるだけでなく、楽しんでパスワードを覚えたり、保全したりすることができると結論づけています。
 
 
Source:DailyMail,Q13FOX
(kihachi)