【ソウル聯合ニュース】9日に投開票される韓国大統領選の最大の注目ポイントは各候補の実際の得票率だ。 
 世論調査結果の公表禁止期間が始まる前の最後の調査で、支持率トップだった進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補が調査通りに1位になり、さらに得票率で過半数を超えることができるか、また2位争いを繰り広げる朴槿恵(パク・クネ)政権で与党だった保守系「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補と中道系「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補が調査を覆し、逆転できるかに注目が集まる。
 保守と革新がそれぞれの票田で支持を得るのか、期日前投票では投票者数、投票率ともに過去最高を記録したが、最終投票率が80%を突破するのかも注目される。
 また保守系「正しい政党」から出馬した劉承ミン(ユ・スンミン)候補と革新系の少数党「正義党」の沈相ジョン(シム・サンジョン)候補がどの程度の票を獲得するかについても関心が集まっている。
 ◇文氏 得票率で過半数を超えられるか
 最も注目を集めるのは支持率トップを維持してきた文氏が実際に1位になるのか、また得票率で過半を超えるかどうかだ。文氏はこれまでの世論調査で支持率40%程度を獲得してきた。
 世論調査会社の韓国ギャラップが1〜2日に全国の有権者1015人を対象に行った支持率調査では、文氏は38%を記録。世論調査会社のリアルメーターがCBSの依頼を受け、1〜2日に全国の有権者1016人を対象に行った支持率調査では文氏の支持率は42.4%だった。
 文氏側は得票率で過半数を獲得することで「圧倒的な政権交代」を実現すると有権者に訴えている。ただ、洪氏の支持率が高まっており、文氏が50%以上の得票率を確保するのは難しいとの分析が少なくない。
 しかし、より多くの票を集めれば集めるほど改革の動力を確保できることから、文氏は最後まで全力を尽している。
 2位争いを行っていた洪氏と安氏が逆転劇を演出するのかも見どころだ。
 ◇保守層はどこに
 保守層が最終的に誰に投票するかも重要なポイントになる。
 政権交代を熱望する革新系の有権者のほとんどが支持する候補を早くから決めた一方で、保守層は投票先を失い、揺れる様子をみせた。
 保守系の洪氏や同じく保守系の劉氏に投票する可能性がある一方で、文氏の当選を阻止するために戦略的に安氏を選択する可能性もある。 
 韓国ギャラップの最後の調査では保守層43%が洪氏を支持し、安氏は20%、劉氏は10%だった。
 洪氏は保守層の支持を集めて安氏を抜き、さらに無党派層を吸収して文氏を抜くことを目指している。
 一方、安氏は中道からの支持がさらに集まれば文氏を抜くことができると強調している。
 ◇地域差が出るかに注目
 今回の大統領選は主要候補5人が争う構図のため、地域ごとに票が偏ることはないとの見通しが出ているが、これまでの大統領選では1人の候補が70〜90%程度の得票率を得る地域が多かった。
 2012年の大統領選ではセヌリ党(現在の自由韓国党)の朴槿恵(パク・クネ)候補が大邸と慶尚北道で80.5%を集め、文氏は全羅南道と全羅北道で89.2%を集めた。
 今回の大統領選でも革新系の票田である全羅北道と全羅南道の有権者が同様の傾向を見せるかが鍵となる。ギャラップの最後の調査では同地域は文氏が46%の支持を集め、安氏は29%だった。
 同じ調査で洪氏は保守が強い大邸と慶尚北道で27%を獲得して1位。文氏が22%で後に続いた。先月初めから中旬まで同地域でトップだった安氏は14%だった。 
 ◇投票率80%超えるか