ライアン・ゴズリングが新人ブレードランナー“K”役! - 画像は『ブレードランナー2049』海外公式Twitterのスクリーンショット

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 35年ぶりの続編『ブレードランナー2049』は前作『ブレードランナー』同様にフィルムノワールになると、来日したドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が明かした。

 『ブレードランナー2049』は、人間社会に紛れ込んだアンドロイド“レプリカント”を追う捜査官“ブレードランナー”のデッカード(ハリソン・フォード)の葛藤を描いた前作から30年後の2049年が舞台。新たな危機が迫る中、新人ブレードランナー“K”(ライアン・ゴズリング)が30年間行方不明だったデッカードを探し出すことになる。

 『プリズナーズ』『ボーダーライン』などで静謐な美しさの中に緊張感のある独特な美意識を発揮してきたフランス系カナダ人のヴィルヌーヴ監督は、「『ブレードランナー2049』はちょっと第1作のような感じになるでしょう。フィルムノワールですね。“存在”に関する捜査官の話です」とSFとフィルムノワールを融合させたリドリー・スコット監督の『ブレードランナー』のトーンを意識して引き継いでいると明言。「これまでのところ、わたしにとって最大のアーティスティックな挑戦です。なぜなら、ほかのアーティストが作り上げた世界を再び訪れるというのは、これが初めてですから」と穏やかに語る。

 それでもオリジナル版に主演したハリソンを演出するのは特別な経験だったようで、「監督として、普通はスターと会っても尊敬の気持ちはあっても、緊張したりはしないのですが、ハリソンと会うのは……子供の頃のヒーローと会うようなものだったので、(夢じゃないかと)ずっと腕をつねっていなくてはいけませんでした」と笑ったヴィルヌーヴ監督。「ハリソンはとても控えめで、思いやりのある人なんです。映画作りに関してたくさんのことを彼から学びました。師匠ですからね。ライアン・ゴズリングとわたしは、ハリソンと仕事をして、学校に戻ったような気持ちになりましたよ(笑)」とヒーローとの撮影を振り返った。

 ヴィルヌーヴ監督にとって、第89回アカデミー賞で作品賞や監督賞など8部門ノミネートを果たした『メッセージ』(5月19日日本公開)、『ブレードランナー2049』(10月27日日本公開)、そして『砂の惑星』のリブート版とSF作品が続くことになった。「子供の時、たくさんのSF小説を読んで育ったので、SFを撮ることには長年関心を持ってきました。SFは存在や複雑な人間性について、とてもダイナミックな方法で説明することができるんです。『メッセージ』はある意味小規模なSF作品で、エイリアンの世界の一部を作るだけでよかったですが、『ブレードランナー2049』はずっとスケールが大きくなり、『砂の惑星』はそれよりももっと大きな作品になるでしょう。フィルムメイカーとして、一歩一歩進んでいきたいと思っています。自分自身を見失いたくないですから」と謙虚に分析していた。(編集部・市川遥)