7日、オバマ前大統領の外交姿勢を「弱腰」と批判していたトランプ大統領が、米海軍の南シナ海巡視活動を停止し、中国の意思に沿う行動を取っている。写真はホワイトハウス。

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2017年5月7日、ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)によると、トランプ米大統領はかつてオバマ前大統領の外交姿勢を「弱腰」と批判していたが、このほど北朝鮮の核問題に関連して中国に助力を求め、米国は南シナ海の巡視を停止した。

ニューヨーク・タイムズによると、米海軍は中国が領有権を強く主張している南シナ海の黄岩島(スカボロー礁)周辺12カイリ内での巡視活動を米政府に要望したが、国防総省から拒絶されたという。北朝鮮の核問題がトランプ大統領を習近平(シー・ジンピン)国家主席の意思に沿わせる格好となっている。

大統領選挙中には、中国を「為替操作国」に認定するとし、対中貿易赤字の問題でも強硬的な姿勢を取っていたが、わずか3カ月余りの間に北朝鮮問題が大きくクローズアップされ、北朝鮮に強い影響力を持つとされる中国に助けを求めるようになっている。

ティラーソン国務長官は、中国の人工島建設や軍事化についてロシアのクリミア併合を引き合いに出し、「トランプ政権は中国に対して明確なメッセージを出す必要がある」としていたが、現在に至ってそれらは重要ではなくなってしまった。(翻訳・編集/岡田)