ラルフもH&Mもマルジェラも。川久保玲のギャルソンにインスパイアされるとこうなる #MetGala

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5月1日、ニューヨーク・メトロポリタン美術館衣装研究所の特別展示のオープニングイベント「Met Gala(メットガラ)」が開かれました。

今回の展示のテーマは「Rei Kawakubo/Comme des Garçons:Art of the In-Between(川久保玲/コム・デ・ギャルソン:間の技術)」ということで、メットガラのドレスコードは「アバンギャルド」。

集ったセレブたちのドレスのなかには、川久保玲や「コム・デ・ギャルソン」にインスパイアされたものが数多く見られました。

丸い花びらをつなぎあわせたようなリアーナのドレスを始め、コム・デ・ギャルソンの服を着た姿もちらほら。

そのほかにも、別のデザイナーによる「アバンギャルド」な衣装にもおもしろいものがたくさんありました。

異世界から舞い降りたかのようなドレスたち

今回のメットガラのホストのひとりであるケイティ・ペリーは、ジョン・ガリアーノがデザインする「Maison Margiela ARTISANAL(メゾン・マルジェラ・アルティザーナル)」のカスタムドレスで登場。

真っ赤なシフォンを何重にも重ねて、豪華なエンベリッシュメントを施したドレスは、エキゾチックな物語の世界から飛び出してきたようでした。

「RALPH LAUREN COLLECTION(ラルフ・ローレン・コレクション)」のカスタムドレスに赤いブーツ、ピンクのヴェールのコーディネートが絶妙なリリー・オルドリッジ。

ブーツはパンツと一体化した「パンタシューズ」として話題の「BALENCIAGA(バレンシアガ)」のものです。ドレス単体できれいにまとめることもできそうですが、あえて超ロングブーツと合わせたことでここにしかないスタイルが完成。

ドレスとは何か? を問いかけるコートアレンジのデザイン

一般的にレッドカーペットのドレスは、いかに女性の体をきれいに見せるかを競っていて、今回のメットガラでもほとんど裸のようなスタイルが見られました。

一方、本来体をおおうことを目的としているはずのコートを、あえてドレスにアレンジする試みも。

プリヤンカー・チョープラーは、トレンチコートをドレス仕立てにしたラルフ・ローレンのドレスを着用。

長い長いトレーンに注目されてましたが、軽やかな印象を作る袖のまくりかたや襟周りの見せかたも参考にしたいテクニックです。

ソランジュは、「THOM BROWNE(トム・ブラウン)」のダウンジャケットをアレンジしたドレスにダウンのパンツ、そしてアイススケート靴にインスパイアされたオックスフォードシューズをコーディネート。ダウンジャケットがドレスになるなんて!

こちらはロンドンのセントラル・セント・マーティンズ在学中の21歳のデザイナー、コナー・アイブスによる、ダスターコートをアレンジしたドレス。

もともとは卒業制作作品として作ったものでしたが、それを見たモデルのアドワ・アボワが覚えていて、「メットガラで着たい」とコンタクトしてきたそう。こうやって才能が発掘されていくのです。

キモノ風ドレスもさまざまな解釈

川久保玲といえば「日本を代表するデザイナー」、ということからか、キモノ風のドレスも見られました。

ジジ・ハディッドは「TOMMY HILFIGER(トミー・ヒルフィガー)」のアシンメトリーなキモノ風ドレスで登場。ドレスに合わせて、髪色もキャラメル色にカラーリングしたそう。

こちらはより重厚な、リアルな和服に近いスタイルのダナキャラン。たっぷりとしたシルクの白と黒が貫禄を感じさせます。

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ニッキー・ミナージュはH&Mカスタムのチュールドレス+キモノ風トップ。ベルトにはなんと川久保玲のマスクが!

お洒落は値段じゃない。川久保玲へのオマージュに満ちたH&Mのドレス

今回、ニッキー・ミナージュだけでなく、モデルのアシュリー・グラハムやステラ・マックスウェルなど、計7人のゲストがH&Mのカスタムドレスを着用していました。

すべて川久保玲にちなんだデザインが取り入れられて、なみいるハイブランドよりもメットガラのテーマに合った提案となっています。

アシュリー・グラハムのドレスは、川久保玲がテーマとしてきたことのひとつ「衣服の内側の構造を見せる」手法にインスパイアされたものだそう。

ホックで留めるコルセット風ディテールのスカートと崩したフォルムのトップ、ふんだんに施されたフリルのバランスが素敵です。

ステラ・マックスウェルが着用したのは、パールの房でおおわれたシフォンドレス。

スカート部分は縦横のラインが交差して、さながら19世紀のクリノリン(スカートをふくらませるための骨組み)のようです。

タキシードルックは進化形へ

ジェンダーやダイバーシティへの議論が高まっているファッション界。

そんななか、去年は男性の礼服であるタキシードをレッドカーペットで着たエヴァン・レイチェル・ウッドやレナ・ダナムが話題になりました。

でも、今回のメットガラでは、タキシードそのものを着るのではなく、それをアレンジしたドレスが印象的でした。

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こちらはバニティフェアのスペシャル・コレスポンダント、エイミー・ファイン・コリンズ。トム・ブラウンによる、タキシードとドレスを合体させた遊び心あふれる一着です。

カーリー・クロスが選んだのは「CAROLINA HERRERA(キャロライナ・ヘレラ)」のタキシードドレス。髪もばっさりボブにして、潔さが光ってました。

レッドカーペットイベントでは、ただただ女性を美しく見せるためのドレスが並ぶことが多くあります。でも、今回のメットガラでは、それぞれのクリエイターなりの「アバンギャルド」の解釈が見られました。

[The Cut, BBC, Refinery29]

写真/gettyimages

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