桜井侑斗/仮面ライダーゼロノスを演じた中村優一

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 特撮ドラマ「仮面ライダー電王」のテレビシリーズ放送開始から10周年を迎え、2月23日に行われたキャスト参加のスペシャルイベント。登壇が叶わなかった主演の佐藤健(野上良太郎/仮面ライダー電王役)が生電話を通してサプライズ参加したことが大きな話題となったが、その裏には佐藤本人の思いがあったという。桜井侑斗/仮面ライダーゼロノスとして、佐藤と共に作品を支えた盟友・中村優一が語った。

 中村はじめ、秋山莉奈(ナオミ役)、松本若菜(野上愛理役)という当時のキャストが集まるとあり、チケットは即完売、客席はファンで埋め尽くされた同イベント。直後に取材に応じた中村は、「まずはやっぱり『電王』が大好きな方たちと10年経った今、この時間を共有できたことがうれしいです。今日来られなかった方の気持ちもわかっているつもりなので、そうした皆様もふくめ、10周年を迎えられたことが幸せです」と興奮冷めやらぬ様子。

 キャストとは久しぶりの再会だったというが、「みんな変わらないな〜と思いました。あの頃と同じように接してくれて、『優一くん泣かないの?』なんて言われて……泣いちゃいましたけど」と照れ笑いを浮かべた中村。その言葉通り、イベントでは電話越しの佐藤に「優一さん全然変わらないね」と声をかけられたことで感極まり、大粒の涙をこぼす一幕があった。中村は「まさか健くんの電話参加が本当に実現するとは思っていなかったので、本当にうれしかったです」とサプライズ演出を振り返る。

 当日出席できなかった佐藤は「どうしても来たかったけど来られなかった、僕の大切な相方」という中村の紹介により、電話を通してイベントに参加。事前に佐藤から「みんなに声を届けたい」という連絡が中村に直接届いたのだといい、「最初はコメントをいただければということでした。それが電話を通じての参加となったのは本人の気持ちなんです」と明かすと、「そこに健くんの思いがあったということは絶対に伝えてほしいです」と繰り返す。

 イベントの最後に、中村が改めて「みんなの良太郎で、電王で、永遠にみんなのヒーロー」と佐藤について言葉にした場面も印象的だった。「泣いて話せなくなってしまわないように」と中村は締めの言葉をメモに用意していたのだが、それはイベントを流れまかせではなくきちんと締めくくりたかったから。「健くんは登壇していないから、純粋に声だけでは伝えられない何かがあると思う。落ち着いていて、僕みたいにすぐに感情があふれてしまうタイプではないので……本当にいろいろな気持ちがあったからこそ直接電話がかかってきたという、そういう健くんの思いを最後に話したいと思ったんです」と控えめに事情を打ち明ける。

 そして、「『電王』を引っ張ってくれたのは健くん。そんな健くんからみなさんに声を届けられたのが僕は一番うれしい。これは僕の憶測ですが、今まで彼が『電王』について伝えたくても伝えられなかった部分はあると思うんです。今回のイベントをきっかけに、声だけでも届けられた。しかも録音ではなくて生で。それは意味のあることだと思います」と充実感に満ちた表情を浮かべた。

 「僕のインタビュー以上に健くんの思いを届けてほしい」とまで断言した中村は、「本当に佐藤健は、いつまでもヒーローなんだなと思います」と真っすぐな目で話していた。(編集部・小山美咲)

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