Galaxy S8+グローバル版実機レビュー「縦長大画面」使用上のご注意
日本発表も秒読みとされつつ、我慢できずにグローバル版のGalaxy S8+を購入しました。EXPANSYSと1Shopmobileで取り扱っているほか、アキバの店頭でも買えるところがあるようです。



私は今回、1Shopmobileで買いました。価格は送料込みで$949(約10万6000円)。ヤマト運輸の国際便で配達時に国内消費税が6600円かかり、合計約11万2600円となりました。

なお、Galaxy S8 / S8+に限らず、おもに欧州で販売されているサムスン端末はリージョンロックという、その端末が販売されている地域のSIMで5分間通話をしないと、他の地域のSIMが使えないという仕組みになっています。欧州版を購入する際は注意してください。今のところ、リージョンロックはアジアや北米ではかけられていません。

参考記事
GALAXY S8+ グローバルモデルをゲット iPhone 7 Plusと比較(石川温)

Engadget 日本版には、ほかにもすGalaxy S8+のレビューがすでに数本上がっていますが、今回は海外端末を何に何台も自腹購入している筆者なりの視点で書いてみたいと思います。

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外観レビュー

まずは同封物の確認から。本体のほか、USB-ACアダプタ、USB-Cケーブル、イヤホン、microUSB to USB-C変換アダプタ、USB-A to USB-C変換アダプタが付属しています。


▲付属品は多め。USB-Cの変換アダプタはうれしい。

USB-ACアダプタがBFプラグだったので、本体は香港かシンガポールのものだと思います。



付属のイヤホンはサムスンが買収したAKGのもの。ケーブルはナイロン被覆のタイプで、音自体も低音から高音まできれいに出ていると感じます。とくにボーカルとの相性は良さそうです。



正面からは、Galaxyのシンボルでもあったホームボタンがなくなっています。ディスプレイは何かしらのコーティングがしてあるようで、滑りがよく、指紋もあまり目立ちません。



背面のカメラは、Galaxy S7 edgeと違い出っ張っていません。従来ホームボタンにあった指紋センサはカメラ横に移動しましたが、この位置は少々使い難いです。



そして背面、ディスプレイ側とは違い、指紋が目立ちます。


なんらかのケースが必須になると思いますが、EngadgetではGalaxy S8用のケースも紹介しているので参考にしてみてください。

参考記事
Galaxy S8 サムスン純正アクセサリー 最速レビュー(ACCN)

SIMスロットは本体上部にあります。Dual SIMですが、SIMスロット2がmicroSDと共有するタイプです。

▲4Gと3GのDSDSに対応しているのは確認できました。

底面は3.5mmジャックとUSB Type-C。


正面向かって左側面にボリュームキーと、その下にBixby専用ボタンがあります。

▲使い始めは、Bixbyボタンを電源ボタンとを間違えるかも...

電源ボタンは向かって右側面。

他機種との比較

5.5インチのGalaxy S7 edgeと並べてみました。Galaxy S8+は6.2インチでなので、さすがにひと回り違います。ただディスプレイのサイズと比べると意外と差は少ないです。


5.9インチのHUAWEI Mate 9と比較。筐体サイズはほぼ変わりません。

▲縦幅はほぼ同じ。

ただし、横幅はかなり違います。

▲上がGalaxy S8+

サイズ感はiPhone 7 / 7 Plusに近いです。

ベンチマーク結果

Galaxy S8 / S8+にはSnapdragon版とExynos版の2種類あり、今回購入したのはExynos 8895でRAMは4GBのモデルです。



ベンチマークを見る限りでは最新ハイエンドマシンらしい高スコアです。Exynos 8895とKirin 960はGPUは同じMali-G71を搭載していますが、Exynos 8895が20コアのMali-G71 MP20、Kirin 960が8コアのMali-G71 MP8という違いがあります。このコア数の違いが3DMarkのスコアにも現われています。

ただし、Mate 9でも感じたのですが、ベンチマークのスコアと体感できるグラフィック性能が必ずしも一致していません、

下記はS8+とS7 edgeで3DMarkを実施している動画ですが、Snapdragon 820のGalaxy S7 edgeのほうが描画が綺麗でスムーズです。


3Dゲーム目的でスマートフォンを購入する人はいないとは思いますが、今後、VRやARの対応で差がついてくるかもしれません。

なお、根強い人気を誇るデレステことアイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージは動作自体はまったく問題ありませんが、描画は粗いです。

ディスプレイサイズは大きいが、表示は小さい

Galaxy S8+のディスプレイは6.2インチ。最大解像度は2960x1440(標準設定では2220 x 1080)で、アスペクト比は18.5:9と変則的。この縦に細長いディスプレイのおかげで6.2インチという大画面でありながら、片手でも楽に持てるサイズとなっているのですが、いいことばかりではありません。

細長いディスプレイのため、横画面でアスペクト比が16:9の一般的な動画を見ると左右に余白が発生します。解像度はともかくとして、横幅が狭いために横画面で表示される動画のサイズもそれに合わせて小さくなってしまうわけです。


▲Galaxy S8+(上)よりもMate 9(下)のほうが大きく表示できる

アプリによっては左右の幅に合わせて拡大表示も可能ですが、その場合、上下が切れてしまいます。

▲拡大表示をすると上下が切れてしまいます(上)

Galaxy S7 edgeとS8+は横幅がほぼ同じため、表示できる16:9の動画のサイズもほぼ同じです。

▲Galaxy S8+(上)とGalaxy S7 edge(下)

単純に「6.2インチで画面が大きいから」という理由でGalaxy S8+を選ぶと期待外れと感じるかもしれず、注意が必要です。

逆に、最近増えつつある横に長いシネマスコープサイズ(2.35:1)の動画は、上下の余白が少なく大きく表示できます。このサイズの動画はまだ少ないのが実情ですが、NetflixやAmazonビデオなどの一部の動画が対応しており、スマートフォンで映画をよく観る・快適に観たいと思っている人は満足できるかもしれません。

また、細長い分、マルチウィンドウ機能の2画面表示を利用すると、上部に動画を表示させつつ、下側でTwitterに投稿などが捗ります。画面が広いのでキーボードを表示させても余裕があり、3分割しているようなイメージで使えます。



カメラアプリの使い勝手が向上

Galaxyといえば、カメラが優秀というイメージがありますが、Galaxy S8+も期待を裏切らない出来です。実際の写真写りに関しては好みの問題もありますが、シャッターラグやAFの迷いなどはほぼ感じませんでした。









Galaxyには以前から「チーズ」「撮影」などの音声に反応して撮影できる機能がありましたが、これに加えて、「フローティングカメラボタン」という機能が追加になっています。

カメラアプリ内の好きな位置にシャッターボタンを追加できる機能で、スマートフォンを片手で支えつつ撮影しなければいけないけど、人目が気になり音声コマンドは使えない場合で重宝しそうです。


▲矢印が追加したシャッターボタン。親指で押しやすい場所に配置できます。

また、最近なにかと話題になるこのとの多い自撮り機能は、ビューティーモードの効果をリアルタイムに確認することができました。


▲肌の色合いは最大にしてもうっすらかかる程度で不自然さはありません(左)。「顔をスリムに」はかなりはっきりと効果がでます(中)。スナップチャットっぽいエフェクトも追加可能(右)

まとめ

従来から大きく外観が変ったGalaxy S8 / S8+。この美しいデザインは、いかにも「最新のスマートフォン!」という感じで所有欲は間違いなく満たしてくれます。

日本でも人気が出そうな気はしていますが、実のところデザイン以外、おもにソフト面ではGalaxy S7 edgeから大きな進化はしておらず、その点ではやや物足りなさも感じます。

ソフト的な大きな違いとして、今回のレビューでは触れていない音声AIアシスタントのBixbyがあります。ただ、音声コマンドを利用するBixby Voiceは韓国での提供が始まったばかりで、その他の国ではまだ利用できません(そもそも日本語では使えないのですが)。

このBixbyが日本でも使えるようになるのか、あるいは音声アシスタント部分は利用できないままとなるのかが非常に気になるところです。