元大関琴欧洲、日本人力士へ提言、そして弟子達に期待!

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■元大関琴欧洲、鳴門親方について 鳴門親方(元大関琴欧洲)がAbemaTVに出演し、日本人力士へ厳しく、温かいエールを送った。鳴門親方は先月佐渡カ嶽部屋から独立したばかりでヨーロッパ出身として初めて部屋を持つことになった。そんな海外出身の親方ですら日本人力士へエールを送っているのは意外だった。

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 琴欧洲が日本に来たのは19歳の頃。角界について稽古をして、ちゃんこを食べて寝るといった繰り返しのため時代遅れだと感じていた。それでも慣れない日本という地の角界という異質な世界で順応していった琴欧洲は佐渡カ嶽部屋で激しい稽古に臨んだ。稽古時間外も稽古を行い、わずかな小遣いでプロテインを買うと言った自己投資を惜しまなかった。

 しかし故郷のブルガリアにいる両親へ仕送りをし、地獄なような日々を耐えていた。当初苦しすぎて入門から関取になるまでの記憶がないとまで言うほどだ。しかも大関になっても休場をしたら文句を言われるし、負けたらため息を付かれる。すべては故郷のことが頭にあったから頑張れたのだろう。

■外国人力士から見た日本 鳴門親方になった今となってはもはや日本人以上に日本気質がある。そのため外国人力士より日本人力士に目がいってしまうのだろう。外国人力士は1部屋につき1人までという制限が設けられている。(日馬富士と照ノ富士は同部屋だが、照ノ富士がいた間垣部屋が閉鎖されたため救済措置策として伊勢ケ浜部屋に組み込まれた)そして部屋の数は43部屋だから最大でもそのくらいしか存在しないことになる。

 力士は約650人とその15倍程度もいるので負けてはいけないというのが鳴門親方の自論だ。そんな彼なりのエールを日本人力士は深く受け止めて稽古に邁進してほしい。その目からは自分の時と比べてストイックさが足りていないと思っているのではないだろうか。

■5月場所での鳴門部屋に注目 そこで注目なのは鳴門部屋の弟子達である。彼らが親方の想いをどのように受け止め、どのように土俵上で表現するのかは非常に興味がある。もちろん4月に開いたばかりの部屋のため劇的に白星が増えるということはないだろう。しかし、結果ではなく、内容で鳴門親方の想いを伝えてくれたらと思う。

 現役時代、ファンの心をわしづかみにし、低迷期の大相撲を支えていた琴欧洲。親方となった今、全盛期ともいえるほどの相撲人気が巻き起こっている。両方の時代を知っている親方が育てた弟子がどのように成長していくのかは必見である。まだまだ上位力士とは言えない弟子たちはマスコミで騒がれることはない。それでも鳴門部屋幕開けの場所が後の強い力士となる序章だったと言えるような活躍を期待したい。