“宿題”というと、人それぞれ持っている思い出は違うかもしれない。あまり苦ではなかった人もいれば、いかにごまかすかに苦心した人もいるだろう。

カナダで子育てをしているライターのBunmi Laditanさんは、10歳の娘の姿を見て、「宿題の量が多すぎる!」と学校にメールを出したことを、Facebookに投稿した。

投稿から3日間で7万人もの人がリアクションした、その内容とはどんなものなのだろうか。

1日2〜3時間かかる宿題は多すぎる!

10歳の娘のマヤちゃんは、8時15分から16時までを学校で過ごし、家に帰ってから18時30分の夕食までの時間を宿題に費やしているそうだ。

時には夕食後までかかることもあり、毎日2〜3時間も宿題に費やしているという。

勉強や読書、調べ物が好きだというマヤちゃんでそれだけかかっているのなら、それ以上に時間を費やしている子もいることだろう。

また、週末にも宿題が出ているそうだ。

宿題が子どものストレスに

そんな生活を1年生から4年生まで過ごしたマヤちゃんに、“胸の痛み”、“朝4時に目が覚める”、“学校を恐がる”といった、ストレスとみられる症状が出てきているという。

子ども時代を楽しむ時間が必要

お母さんのBunmiさんは、「大人が仕事の後にリラックスする必要があるように、子どもにもゆっくりする時間が必要。兄弟と遊んだり、親と絆を深めたりする時間がね」としたうえで、「子どもには、子ども時代を楽しむ時間が必要です」と主張した。

「彼女がハーバード大学に行くかどうかなんて気にしません。ただ彼女には知的で、博識で、優しく、寛容で、気高く、バランスのとれた人になってもらいたいんです。精神的にも感情的にも健康なね」とコメントしている。

Bunmiさんは学校に対して、マヤちゃんにストレスの症状が出ていることを伝えたうえで、「宿題を今後あまりやらせないようにする方針」を通告するメールを送ったという。

専門家からの意見が多数寄せられる

この投稿が公開されたのは4月26日のこと。3日間ほどで2万件近いシェアを受け、7,000件を超えるコメントが寄せられるほどの注目を集めた。

コメントの中には、専門家からの声も多く投稿されている。

▼教師からのコメント

・8〜9歳を教えていますが、私は宿題を出していません。学校の時間内に教育が十分にできていないのなら、教え方を見直す必要があります

・4年生を教えていますが、今年は宿題を出していません。それでも成績は平年通りもしくはそれ以上に伸びています。教室にやってくる生徒たちは、ストレスもなく、学ぶ準備が整った状態です。

・中学教師をしていますが、かつてはたくさんの宿題を出していました。だけどある日、12歳の女の子から、「お母さんが仕事で忙しく、私が弟や妹に食事を与え、お風呂に入れて眠るまで面倒を見ています。だから宿題ができません。ごめんなさい」って手紙を受け取り、考えが変わりました。

▼児童精神科医からのコメント

・児童精神科医として、あなたの行動に「ありがとう」と伝えたいです。あなたは学問よりも大切なもののお手本ね。

・宿題にかける時間が、学力の向上につながらないとする研究結果もあります。1日2回の休憩や、適切なランチタイム、そして遊びこそが、学力を向上させるだけではなく、問題行動を減らし、子どもたちを幸せにするのです。

また、「うちの担任からは、『今年の宿題は外に出て遊ぶこと。家族で食事をとること。クラスメイトに話したくなる幸せな思い出を作ることです』って連絡がきたんだけど、最高の宿題だよね」という母親からの意見も寄せられている。