リビア沖の地中海で、マルタの非政府組織(NGO)「MOAS」とイタリア赤十字による救助をゴムボートに乗って待つ移民・難民たち(2016年11月5日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】イタリア沿岸警備隊は、欧州連合(EU)機関などと合同で地中海(Mediterranean)で5、6両日に、リビアから船で欧州を目指していた移民の救助活動を集中的に実施し、2日間で約6000人を救出したと発表した。

 救助活動の調整にあたったイタリア沿岸警備隊によると、同国海軍と沿岸警備隊、EUの欧州対外国境管理協力機関(フロンテックス、Frontex)、複数の非政府組織(NGO)により、6日だけで約3000人の移民が救出された。

 また、リビアの沿岸警備隊はAFPに対し、首都トリポリ(Tripoli)沖で170人前後を救助したと語った。しかし「救助手段の欠如」により、残りの移民たちは救えなかったという。

 イタリアとリビアは今年2月、イタリアが人材と技術面でリビア沿岸警備隊を支援するとした協定を締結。数日前のイタリア政府発表によると、既に先月末に高速艇2隻がリビアに引き渡された。さらに8隻が6月末までに追加納入される。

 イタリア内務省の統計によれば、今年に入ってからこれまでにイタリアに到着したリビア移民・難民の数は約3万7000人で、前年同期から30%ほど増加している。その多くがサハラ以南のアフリカ出身だ。

 2016年には移民・難民4500人以上が欧州を目指した航海の途中で死亡、行方不明となるか水死したとみられているが、今年に入ってからも約1000人が同じ運命をたどっている。
【翻訳編集】AFPBB News