残念ながら4輪部門の日本人参加者はゼロ

アメリカではインディ500(インディアナポリス500マイル・レース)に続く2番目に長いレースといわれるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム・レース(パイクスピーク)。1916年に初開催、昨年100周年の記念大会を終えたところ。世界大戦などの影響で、記念すべき100回記念まではあと5回となる第95回大会は、6月25日(日)に決勝を迎えることとなる。

パイクスピークは、標高2862mのスタート地点から、標高4301mのゴール(山頂)までの、平均勾配7%、コース全長約20kmをいかに速く走り切るかというレース。「Race to the Clouds(雲へ向かうレース)」とも呼ばれ、ゴールに近づくにつれ、空気が薄く気温も下がっていく過酷なレースとなっている。2012年にはコース全面が舗装され、近年は最速タイムの短縮化も進んでいる(現在のコースレコードは、2013年にセバスチャン・ローブが記録した8分13秒878)。

このパイクスピークへ、1987年から参戦をしているのが、モンスター田嶋こと田嶋伸博選手。「10分の壁」を世界で初めて破り、さらに2006年からは6連勝を遂げ、これまでに9度の総合優勝を飾るなど大活躍。昨年はアメリカ人以外としては初めて、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムの殿堂「ホール・オブ・フェイム」に加わっている。

7連勝が掛かった2012年の大会からは、急きょ電気自動車での参戦(残念ながらリタイヤ)。以後EVでの総合優勝および新記録樹立と、新技術を市販車にフィートバックするという目的のためにパイクスピークに挑戦を続けており、昨年も電気自動車改造車部門で3位を獲得していた。

先日富士スピードウェイで開催となったモーターファンフェスタにも、その参戦車両である「Tajima Rimac E-Runner Concept_One 2016」を展示していたところだ。今年の95回大会もそのE-Runnerでエントリーをするものと思われたが、なんと、今回のパイクスピーク出場を見合わせるということが正式に発表された。

他のビジネスで多忙ということが、今回出場辞退の理由だという。2018年のパイクスピークには再び参戦するという。

今年は、ほかにも奴田原文雄選手のエントリーがあったのだが、そちらも車両が間に合わないということで、出場を見合わせるという。今年のパイクスピーク、4輪部門での日本人の参加は無し(2輪部門では岸本ヨシヒロ選手と新井泰緒選手の2名がエントリー)ということとなった。