■サッカーへ転向か? ウサイン・ボルトがサッカーへ転向しようかという動きを見せているという。100m世界最速の男は、かねてから好きだったサッカーへの転身に興味を示していたが、仏誌によると、自分なりのビジョンも持っており、シーズンで20得点を記録できるストライカーというイメージを思い描いているという。しかも最高のレベルでプレーすることを望んでおり、すでに水面下で関係者に接触をしていることを公にした。

 ボルトは以前大ファンであるマンチェスター・ユナイテッドでプレーすることが夢だということを示唆していた。もちろんまだその夢は叶っていないが世界一のスピードは武器になるという見方はある。数年間はプレーすることを見据えており、キャリアのスタートは重要視していないがゆくゆくは強豪クラブでの活躍を考えているという。

■ドルトムントで練習へ 上記はあくまでボルトの個人的夢に過ぎないが、実際に動きが出ているのも事実である。日本代表の香川が所属するドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムントで練習することも現実味を帯びている。もしここでボルトの技術もあるということが分かれば獲得したいクラブは多いことだろう。

 足技の能力は未知だが高い打点とスピードは折り紙付き。パワープレイや走らせるプレーで優位に立つことができ、かつマスコミも食いつくとあれば彼を欲しがるチームは存在するだろう。しかし契約条件で必ず試合に出場させることと言った旨を盛り込めばどうなるかは分からない。経営陣は欲しい選手でも監督としては扱いづらく、1トップにおいても孤立してしまう可能性は高い。

■実際ボルトは通用するのか 彼の足技がどれほどのものが分からないので何とも言えない。しかし以前マンチェスター・ユナイテッドのウェイン・ルーニーは「スピードだけでどうにかなる問題ではない」と言っていた。圧倒的なスピードでゴールキーパーと一対一になったとしても決められる確率が低いのであれば使い道はない。

 また、100メートルは速いが、サッカーで100メートルを走るということはまずない。初速が速くなければ使い物にならないのだ。サッカーのスパイク、天然芝でのスプリント、状況が目まぐるしく動く中でのスタート、こういった状況で速いかは分からない。

 しかし、もし仮にボルトがサッカーでも活躍となるとサッカーのスタイルは明らかに変わる。スピードを重視するチームが増え、パスサッカーを提唱するチームは減ってくることだろう。あまり期待はしないものの、彼の今後の動向に注目していきたいと思う。