世の中には運の悪い人がいるものだ。米ウィスコンシン州に住む35歳の男性もそんな1人。

彼はある日突然届いた、見知らぬ人からのメールによって、穏やかな日常をかき乱されることになる。

お昼買ってきて

始まりはこんなメールだった。

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「帰りに牛乳とお肉を買ってきてね」という、母親と思われる人物からの1通のメール。

心当たりのない男性はすぐに、「間違いメール」であることを相手に伝えた。

「送り先間違っていますよ。私はもう家にいますから」と。

思い込みの激しすぎるママ

世の中には思い込みの激しい人がいるものだ。この母親がそんな1人。

しかも「超」が付くほど、思い込んだら一直線であるようで、相手の言い分を全く信じていない。

「冗談言ってないで。お店寄れるの?」と聞く耳持たず。

ママの猛攻続く

両者のやり取りをしばしご覧いただきたい。

男性:あの、本当に、相手間違っていますよ。私は買い物には行けませんから。

母:ジェス、買ってきてくれないなら、今夜ブラッドと映画行く時、送って行かないからね。牛乳と七面鳥の肉、それからハムだから。わかった?

男性:牛乳と七面鳥はいいですね。でもハムはイヤだなあ。映画って何を観るんでしたっけ?

母:あなたいつからハム嫌いになったのよ?映画は『Boss Baby』じゃなかったの?帰りはブラッドのご両親が送ってくれるのかしら?それともママが迎えに行こうか?

男性:ハムは昔から嫌いですよ。お母さんは人の話を聞かないタイプですからね。

噛み合うようで噛み合わない会話に、「変な子ねえ…」とママ。

「間違いメールで、全く知らない人に1日をめちゃくちゃにされるなんてこと、本当にあるんですねえ…」などとゴニョニョ言う男性に対し、「で、お店には寄ってくれたの?」と少々キレ気味のママ。

ママの猛攻撃は続く。

母:パパが30分で帰って来ちゃうからね!

男性:私はウィスコンシン州に住む35歳の男性です!送信先間違ってますってば。

母:いい加減にしなさい!うそばっかり!

証拠写真を送信するも…

ママがあまりにも信じてくれないので、男性はこんな写真を送り付けた。

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「これが私と妻です。お昼にお肉がないとご主人怒るんじゃないですか」

普通、さすがにそろそろ間違いに気付くだろう。しかしママは普通ではなく、こんな言葉で一蹴した。

「ジェス、お願いだからパパのお昼を買ってきて!冗談じゃないわよ。もう映画行かせないからね」

この後も男性は再三にわたり、間違いメールであること、試しにこの番号に電話してほしいことなど、切々と訴えたがママはすべて却下。

とうとう本当に映画をキャンセルしてしまった。自分の知らないところで、映画に行かれなくなった娘を不憫に思い、男性は尚も食い下がる。

休日の貴重な時間や携帯電話のバッテリーを費やし、「間違いメールであること」を訴え続けている。

ドラッグ問題に発展

尚も、尚も、相手が娘であると信じ切っているママに、男性の方もついにヤケくそ気味に。

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「店で買ってきましたよ。ハムは嫌いだから買ってこなかったけど。妻が買い忘れたパンを買いに店に向かっているけど、何か買ってきましょうか?」

ここまで来てもママの辞書に「疑問」という文字はないようだ。彼女はこう切り返した。

「またドラッグやってんじゃないでしょうね?もしそうなら家からたたき出すからね」

再び両者のやり取りをご覧いただきたい。

男性:いえいえ、2011年を最後にやってませんよ。でもあなたには関係ないでしょう。

ママ:私はアンタの母親なのよ、ふざけるな!2011年って言ったら、あんた11歳じゃない。今夜ゆーっくり話しましょうね。

男性:ドラッグと飲酒に一番ハマってたのは2000年と2001年かな。

メールでも言っているのだが、男性はこのやり取りが冗談なのか何なのか既にわからなくなった模様。

間違いに気付いた!

男性が現実と幻想の狭間を漂い始めた頃、ママはやっと自らの間違いに気付く。

しかし既に頭に血がのぼっているママは素直に「ごめんなさい」などとは言わない。

2人のやり取りは一段と激しさを増す。

ママ:あんた、何なのよ。仕事が終わって家に帰ったら娘は寝てたわよ。相手間違ってんじゃない。

男性:だから何度も何度も間違いだと言ったじゃないか。写真まで送ったし。

ママ:信じられるわけないじゃない。電話してくれればいいじゃないの。あなたみたいな人に奥さんがいるなんてね。

男性:子どもの番号知らない親の方がどうかしてるよ。

ママ:あなた自分のお母さんにもそんななの?

男性:うちの母は僕の番号知ってます!で、今夜ブラッドと映画行っていいの?

ママ:だまらっしゃい!

ここまでの会話にかかった時間は実に4時間。午前11時過ぎから午後3時まで、2人はこの様な不毛なやり取りを交わしていたのだ。

男性の休日はほぼ、ママとの会話で費やされたことになる。

彼は延々と続いた赤の他人とのやり取りをImgurに投稿。閲覧数は76万回を超え、2000件を超えるコメントが寄せられた上、一部の海外メディアでも取り上げられ話題に。

人々の笑いを誘うと共に、数時間に及ぶ不毛なやり取りを強いられた男性と、ママの娘、ジェスに対する同情の声が多数寄せられている。