バフェット氏の投資会社、1〜3月期純利益27%減、IBM株大量売却

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 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の投資会社バークシャー・ハザウェイは5日、第1四半期(2017年1〜3月期)決算を発表した。ウォールストリートジャーナルが報じた決算詳細によると、純利益は40億6,000万ドルとなり、前年同期の55億9,000万ドルから27%減少した。投資利益は前年同期の23億8,000万ドルから、2億500万ドルへと大幅減、保険事業では営業損益が2億6,700万ドルの赤字に転落したという。同時期のNYダウが約1割上昇する中、同社の運用成績は振るわなかった。

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 バフェット氏は決算発表前日の4日夜、米CNBCで第1四半期と第2四半期に、保有するIBM株式の約3分の1を売却したことを明らかにしている。同氏は「6年前に購入したときと同じようにIBMを評価していない。180ドルを超えると相当量の株式を売却した」と語った。

 IBMは18日に1〜3月期の決算発表をしており、売上は前年同期比2.8%減の181億5,500万ドルと、20四半期連続の減収という厳しい状況にある。急速に拡大するクラウド分野への参入が遅れたことが打撃を与えている。人工知能(AI)コンピュータの「ワトソン」については拡大しているものの、連続減収を止めることはできなかった。

 バークシャー・ハザウェイは2016年末時点で約8,100万株を保有しており、今回の売却後もまだ5,000万株以上保有していることになる。バフェット氏はIBMが強固な会社であるとする一方、大きな競争相手がいることにも言及しており、今後は現状維持か売却を進めるとみられる。

 バフェット氏はアマゾンの創業者であるジェフ・ベゾス氏について、クラウドコンピューティングとオンライン小売業の2つのビジネスでほぼ同時に成功している点を挙げ賞賛している。日本では小売りについての注目度が高いが、アメリカでのクラウドサービス分野において30%強のシェアを持ち、マイクロソフトやIBM・グーグルを上回っている。今後の投資対象として注目される可能性は高いかもしれない。