酔っ払い夫へ「お仕置き用」木べらを新婦に支給(出典:http://www.dailyrecord.co.uk)

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お酒が進み、その度合が過ぎれば暴力的になるという夫へのお仕置きとして、また自分の身を守るための道具として、このほどインドのマディヤ・プラデーシュ州大臣からおよそ700人の新婦に特別なメッセージが彫られた「木べら」が支給された。英『Daily Rrcord』や『Independent』など複数メディアが伝えている。

4月29日にインド中部にあるマディヤ・プラデーシュ州で行われた集団結婚式で、同州のゴパル・バルガバ大臣は新婦およそ700人に特別なギフトを贈呈した。

そのギフトは洗濯時に汚れを落とすために昔から使用されている「木べら」で、表面には「酔っ払いの夫へのお仕置き用」「警察は(酔っ払い問題には)介入しない」という特別なメッセージが彫られてある。

このユニークなギフトを贈呈したバルガバ大臣によると、ある女性からの相談を受けていた時に「夫が飲酒を止めるように木べらで叩いてやろうかとも思う」と女性が口にした言葉で思いついたのだという。

「私が地方や都会を訪れるたびに女性たちから耳にするのは、夫の酒癖の悪さです。彼らは妻が必死で稼いだ賃金さえも飲み代として奪い取り、暴力的になります。だからといって、この木べらを使って女性たちを焚きつける意図は全くありませんが、少なくとも夫からの暴力を防ぐためのものになるでしょう。夫が飲み過ぎて家に帰って来た時や、夫が態度を改めることを拒否した時にもこの木べらでお仕置きをするように支給しました。」

『Independent』が伝えたところによると、近年インドの多くの州では飲酒による暴力を防ぐためにアルコール販売の規制や禁止を行っているそうだ。とはいえ、酔っ払った夫からの暴力に日々耐えている女性は決して少なくはないのが現状だ。バルガバ大臣の花嫁への木べら贈呈は、飲酒によってDVに発展する夫の暴力に耐え続ける女性の窮状に目を向けることを目的としており、全ての女性に「立ち向かう強さを備えてほしい」という気持ちの表れだといえよう。なお、木べらは1万本発注されたという。

出典:http://www.dailyrecord.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)