<めん房 新月亭>泰澄そば御膳越(一般社団法人越前町観光連盟)

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 2017年は、越前の僧・泰澄大師が白山を開山して1300年の節目の年。福井県越前町は、その泰澄大師が幼少期と晩年を過ごした縁の深い町です。この越前町では、節目の年を記念して飲食店などで特別な新メニューが登場しています。

泰澄大師を知る

 長い間、人が足を踏み入れることを許さなかった白山に、はじめて入ったのが僧・泰澄。

 泰澄は、天武天皇11年(682)に、越前・麻生津(あそうず)に生まれました。幼いころから才能を称えられ「神童」と呼ばれました。14歳のとき、夢で十一面観音のお告げを受けて、故郷の越知山(おちざん)にこもって修行を始めます。

 霊亀2年(716)、34歳の泰澄はふたたび夢で、虚空から現われた女神に「白山に来たれ」と呼びかけられます。泰澄は、それまで誰も成し遂げられなかった白山登拝を決意し、弟子とともに頂きを目指します。

 困難のすえ、ついに山頂にたどりつきます。養老元年(717)、泰澄36歳のときでした。

 白山の開山したとして泰澄の名声は高まり、都におもむき、元正天皇の病を祈祷で治したり、大流行した天然痘を鎮めるなど、華々しい活躍を遂げます。

 開山から8年後の神亀2年(725)には、再び登頂した白山の山頂で、奈良時代を代表する名僧行基と出会い、極楽での再会を約束したとも伝えられています。数々の伝説を残し、「越の大徳」と讃えられた泰澄は、神護景雲元年(767)に越知山で遷化。享年86歳でした。

泰澄を敬う地元のメニュー

 冒頭の写真は、<めん房 新月亭>泰澄そば御膳越。知山の伏流水を使い、地元産のそば粉で打った喉越しの良い越前そばと長時間熟成のもちもち食感で太めのうどんが新月亭の看板。その新月亭より、今回「泰澄そば御膳」が新登場しました。「ずっと泰澄大師ゆかりのメニューを作りたかった」という女将さんが考案した海・山・里の幸たっぷりの新メニューです。白山開山1300年を記念して、赤字覚悟の税込1300円でのご提供です。メニューのお品書きは全7品。なかでも「揚げそばがきのきのこあんかけ」は一押しです。

価格:1,300円 ※3名様から前日までに要予約
住所:福井県丹生郡越前町内郡14-21
TEL:0778-34-0170
営業時間:11:00〜21:30
定休日:毎週月曜日 ※曜日により終了時間変更有

(朝日酒造/一般社団法人越前町観光連盟)

<朝日酒造>

 その昔、泰澄が越知山修行の道中に空腹で困っていたところ、先祖が泰澄に食事をふるまい、そのお礼に描いてもらった家紋が先祖代々伝わる朝日酒造。その朝日酒造では、コシヒカリを酒米にして酒造することにこだわり、全銘柄福井県産コシヒカリを使用しています。トロッとしてクセになる吞み口は女性からも人気が高いです。

住所:福井県丹生郡越前町西田中11-53
TEL:0778-34-0020
定休日:不定休

(手づくり味噌工房あさひ愛農園 みそくるみシフォン/一般社団法人越前町観光連盟)

 無農薬栽培、減農薬無化学肥料の米作りに挑戦して20年。あさひ愛農園で販売されている「泰澄味噌」は、泰澄大師が身をもって実践したとされる「健やかに生きる」という姿にならい名づけられました。通常の麹の3倍の量を使って作られる「玄米麹味噌」はとってもコクがあり、香り高く仕上がっています。またグルテンフリーの米粉に味噌を練り込んで焼き上げた「みそくるみシフォン」は、甘すぎず男性でも食べたくなるスイーツです。

価格:みそくるみシフォン(1切)190円、(1ホール)1400円
住所:福井県丹生郡越前町東内郡4-604
TEL:0778-34-0643
営業時間:午前9時〜午後6時
定休日:水曜日

<お問い合わせ先>
一般社団法人越前町観光連盟
TEL/0778-37-1234  URL/http://www.town-echizen.jp/

(編集・甲斐 天海)