総統府提供

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(台北 6日 中央社)蔡英文総統は5日にインド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイのメディア6社による共同取材に応じ、新南向政策は中国大陸と競合するものではなく、台湾が地域の一員であることを強調し、自身の優位性でもって互恵関係を発展させるものだと説明した。

総統府が同日夜発表したニュースリリースによると、蔡総統は、新南向政策の思想と目標は、台湾の優位性でもって東南アジア諸国連合(ASEAN)や南アジア諸国との協力関係を強化するとともに、互恵関係を構築して共同で域内人民の福利を手厚くすることだと述べた。

同政策は蔡政権が推進する重要な経済政策の一つであるが、限られた予算や中国大陸が唱える経済圏構想「一帯一路」が台湾の活動空間を圧迫することを懸念する声もある。

これに対し、蔡総統は、強大な民間企業や医療、教育、人的資源、技術革新、農業、防災など各分野での台湾のソフトパワーは金銭や政治力により取って代われるものではないとし、新南向政策と一帯一路との違いを強調した。

また、シンガポールを例に挙げ、大国に囲まれながらも独自の強みを発揮できたのは地理的条件や規模によるものではなく、指導者の先見性と大志であったとし、台湾が国際社会で立脚するための方向性を示した。

(葉素萍/編集:塚越西穂)