子どもに安心してスマートフォンを持たせるための設定(後編)
子供の使い方にも危険が潜んでいる
初めてスマートフォンを使う子供たちが自分で費用を払うことは少ないでしょう。親に請求が来てびっくり、というのもよくあることです。ここでは、子供の「使いすぎ」を防ぐための設定をご紹介します。
【あわせて読みたい記事】・子どもに安心してスマートフォンを持たせるための設定(前編)スマートフォンの使いすぎを防ぐ
ドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリアでは、子供が利用しているスマートフォンの使いすぎを防ぐための対策があります。
「一定額到達通知サービス」や「データ量到達通知サービス」など、子供が大量にデータ通信を行うことを防ぐサービスがあります。また、一定時間以上スマートフォンを使えないようにするための「集中モード」があります。
auの場合利用料金が一定額以上になることを防ぐ「料金安心サービス」があり、その中に料金が一定額に達すると利用を停止する「ご利用停止コース」もあります。
ソフトバンクの場合「一定額お知らせサービス」や「一定額ストップサービス」など、子供が大量にデータ通信を行うことを防ぐサービスがあります。「ソフトバンクまとめて支払い」の利用をパスワードで制限(ロック)し、子供が勝手にコンテンツを購入したり、ゲームに課金することを防ぎます。
GooglePlayを利用制限して、課金を防ぐ
Google Playには、アダルトコンテンツや暴力的なゲームなどもありますし、有料アプリもあります。
子供がこれを自由に購入できないように、Google Playの利用制限を設定しましょう。
コンテンツを購入するときには保護者の決めたパスワードを入力しないとコンテンツを購入できなくなります。設定によっては、コンテンツが子供の目に触れることも防ぐことができます。
一括サービスもある
フィルタリングサービス同様に、有料アプリをインストールすることで課金を制限することもできます。フィルタリングサービスのときにご紹介した「i-フィルター for Android 年額版」なら、フィルタリングから課金制限まで一括して設定できます。
i-フィルター for Android 年額版子供のスマートフォンに安心な設定を行えるアプリです。PTAが推奨しており、学校などでも使われているものです。インストールは無料ですが、サービスの提供に年単位で料金がかかります。
有料アプリの導入はハードルが高いかもしれませんが、Wifi下でのフィルタリング、課金制限などを一括して設定できるので、利用する価値はあります。
まとめ
一番大事なのは、子供自身がなぜ機能を制限されるのか、に納得することです。
納得行かないままの機能制限では、勝手に外そうとしたり、トラブルも起こりがちです。最初にスマートフォンを利用することによる便利さと危険について親子で話し合い、利用についてのルールを決めておきましょう。
子供が納得していれば機能制限もうまくいきます。また親の方もスマートフォンの機能や危険性について勉強し、子どもの成長に合わせて制限を段階的に解除する、などの工夫が必要です。
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