中国にはインターネットを通じた出前仲介として「餓了么」や「美団外売」などのサービスが存在している。利用者は、スマートフォンなどからこのサービスを活用して様々なレストランや食堂から出前を取ることでき、中国の街ではこうした企業の出前バイクが走っている姿をよく見かける。 (イメージ写真提供:(C)Sakarin Sawasdinaka/123RF.COM)

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 中国にはインターネットを通じた出前仲介として「餓了么」や「美団外売」などのサービスが存在している。利用者は、スマートフォンなどからこのサービスを活用して様々なレストランや食堂から出前を取ることでき、中国の街ではこうした企業の出前バイクが走っている姿をよく見かける。

 この「餓了么」は2017年1月13日に上海鉄路局の高速鉄道で飲食サービスを提供する上海華鉄旅客服務有限公司と提携し、高速鉄道の一部路線で「餓了么」を利用できるようになったことが中国各メディアによって報じられた。

 このサービスは試験的なものであっため、2月21日で終了したが、もし今後正式に各路線で導入されるとすれば中国高速鉄道の飲食サービスに大きな変化が生じるかもしれない。だが、中国メディアの広西新聞網は4月27日付で、中国高速鉄道における飲食サービスの根本的な問題は出前サービスがあっても「真の解決にはならない」と論じる記事を掲載した。

 記事は中国高速鉄道の飲食サービスにおける根本的な問題として、価格が高いこと、味が悪いこと、種類が少ないこと、乗客が必要としている食事をすぐに提供できないこと、という4点を指摘し、もしこの主要な問題を根本から解決しないなら「餓了么」などのインターネットを利用したサービスを導入しても、実質の伴わない表面的な変化にしかならないと論じた。

 一方、新幹線の車内販売について、インターネットを利用して注文できるというサービスはないものの、それでも「美味しいうえに安く、種類も多く、非常に多くの乗客に愛されている」と絶賛し、中国鉄路総公司はインターネットを利用した飲食サービスを導入するにとどまらず、こうした新幹線の優れた飲食サービスから学ぶべきだと提言した。

 試験的に中国高速鉄道の一部路線に導入された「餓了么」だが、この試験期間においては様々な飲食店が自由に参入できる制度は採用されなかったようだ。また餓了么は駅弁を乗車前に注文できるサービスおよび乗車してから注文するサービスを提供したが、やはり乗客に提供できる駅弁の種類には限界が生じる。日本の駅弁が提供できる種類の豊富さや選択肢の多さに比べると、新幹線と中国高速鉄道の飲食サービスのレベルには大きな差があると言える。(編集担当:村山健二) (イメージ写真提供:(C)Sakarin Sawasdinaka/123RF.COM)