演技に初挑戦する新鋭・南沙良

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 ファッション誌「nicola」専属モデルとして活躍する南沙良が、浅野忠信と田中麗奈が初共演を果たした映画「幼な子われらに生まれ」に出演することがわかった。約200人のオーディションを勝ち抜いた南は、本作で演技初挑戦。メガホンをとった三島有紀子監督は「ずっと探していた“イマジネーションに溢れた知的で危険な動物”を『見つけた』と思いました」と類まれな才能を絶賛している。

 直木賞作家・重松清氏が1996年に発表した小説を実写化。バツイチ子持ちで再婚した中年サラリーマン・信(浅野)と妻の奈苗(田中)を主人公にしたヒューマンドラマ。2人の関係性を軸に、奈苗の連れ子、信の元妻、元妻と暮らす実子、そして奈苗が新たに授かった命をめぐり「家族とは何か?」という普遍的なテーマを模索する。南が演じるのは、奈苗と元夫・沢田(宮藤官九郎)の間に生まれた長女・薫役だ。

 「初めてで本当に右も左も分からない状態だったのですが、そんな中で皆さんが支えてくださったりアドバイスをくださったりして、すごく恵まれているなと思いました」と撮影を振り返る南。浅野と田中との共演は「浅野さんは本当に透明感があって、とても優しい方で、そんな浅野さんとご一緒にお芝居をすることができて本当に嬉しかったです」「田中さんは面白くて、可愛らしくて、とてもお綺麗で、よく気にかけてくれたり、お姉さんがいたらきっとこんな感じなんだろうなあと思っていました」と多くの刺激を受けた機会になったようだ。

 「異質な者同志の人間と人間の化学反応をつぶさに記録する」という本作に込めた意図を明らかにした三島監督は「言われたことができるのではなく、相手の投げた感情を受け取って自分の中に生まれた感情をそのまま返すことができる女の子」を探し続けていたようだ。「薫役はこの作品にとってキーになる役」と告白して「相手役の投げる芝居に動物的なするどい勘で反応し、感情を反射的にしかも的確に返してくる」という南の対応力に驚きを隠せなかった様子。そして、クランクアップ時に南から投げかけられた「毎日お芝居ができて、これ以上幸せなことが、これからの人生にあるんでしょうか」という発言への答えとして「あります。最高の役者さんです」と称賛のコメントを寄せている。

 「幼な子われらに生まれ」は、8月26日から東京・テアトル新宿、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開。