ドイツのBoschが、「iPhone8」用のモーションセンサーを受注した、と米メディアBloomberg が報じています。これまでiPhone用モーションセンサーを独占供給してきた、TDK傘下のInvenSenceには大きな打撃となります。

TDKによる買収完了が目前

InvenSenceは、iPhone6sやiPhone7に搭載されているモーションセンサーの全てを供給している、Appleの主要サプライヤーのひとつです。
 
昨年12月、Appleとの取引拡大を狙うTDKは13億ドル(約1,450億円)でInvenSenceの買収を発表しており、半年あまりを要する買収プロセスも大詰めという段階でのニュースとなりました。
 
Bloombergのアナリストの推定によると、InvenSenceは売上高の約60%と、主要サプライヤーの中でも高い割合をAppleに依存しているとみられます。
 
InvenSenceの株価は、この報道を受けて約5%下落しています。

「iPhone8」で重要性増す?モーションセンサー

iPhoneに搭載されているモーションセンサーは、iPhoneの傾きを検知するジャイロスコープと移動速度を検知する加速度計で構成されています。
 
モーションセンサーから取得されるデータは、「ヘルスケア」アプリでの歩数カウントをはじめ、多くのアプリで活用されています。
 
特に、「iPhone8」で搭載が噂されている拡張現実(AR)機能では、モーションセンサーの重要性が高まるとみられます。

InvenSenceは販売数量、単価とも引き下げの可能性

Appleは、iPhoneなどの主要パーツのサプライヤーを1社に限定せず、2社以上とする傾向があります。これは、特定のサプライヤーに問題が起きても生産量を確保するほか、サプライヤー間の価格競争により、調達価格を引き下げる効果もあります。
 
Boschが「iPhone8」向けモーションセンサーの供給に参入することは、InvenSenceからAppleへの納入数量が減るばかりでなく、販売単価の引き下げにつながる可能性もあります。

主要サプライヤーとの取引見直しに動くApple

最近のAppleは、iPhoneなどのグラフィック処理を司るGPUを納入してきたImagination Technologiesに取引終了を予告するなど、Appleは主要サプライヤーとの関係見直しに動く傾向がみられます。

 
 
Source:Bloomberg
Photo:YouTube
(hato)