オードリー・ヘプバーンから学ぶ、リーダーとしての3つの心得

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才能と美に関して、オードリー・ヘプバーンはまさに理想を体現していた。

英米のアカデミー賞、エミー賞、トニー賞を受賞し、ブレーク・エドワーズ、ジョージ・キューカー、スティーブン・スピルバーグ、ビリー・ワイルダー、ウィリアム・ワイラーら偉大な監督の作品に出演。

共演者も、フレッド・アステア、ハンフリー・ボガート、ゲーリー・クーパー、ショーン・コネリー、ケーリー・グラント、ウィリアム・ホールデン、バート・ランカスター、シャーリー・マクレーン、グレゴリー・ペックと名優ぞろい。そして出演作品は伝説的だ。『ローマの休日』『麗しのサブリナ』『パリの恋人』『ティファニーで朝食を』『尼僧物語』『マイ・フェア・レディ』『シャレード』『暗くなるまで待って』──

しかし彼女は、単にきれいな顔と受賞歴を持った女優ではない。その最大の功績は、人道支援活動にあった。彼女はユニセフ親善大使として、世界中の貧しい子供たちを精力的に支援。飢饉や干ばつ、疾病など、子供たちの直面している危機の内容にかかわらず、死の直前まで世界中で活動を続けた。

ジョージ・H・W・ブッシュ大統領は、彼女に大統領自由勲章を授与。アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは、彼女の没後にジーン・ハーショルト友愛賞を贈った。

オードリー・ヘプバーンは真の偉人だった。以下は彼女が教えてくれた、リーダーシップを発揮する上での3つの教訓だ。

遊び心を持つこと

『シャレード』でヘプバーンは、ジョージ・ケネディとジェームズ・コバーン(いずれも後にアカデミー賞を受賞)演じる悪漢たちに追われる。主演男優はケーリー・グラントだ。殺人と強欲が渦巻くストーリーの中で、ヘプバーンのキャラクターはグラントを追い求めることで、恋愛のガラスの天井を打ち破る。

いつ殺されるかもしれない状況の中でも、彼女はグラントの気を引き続け、ユーモアと色気に満ちている。プレッシャーの下でも優雅であり続ける──これはハリウッド・スリラーの中だけでなく、ビジネスでも役に立つ心得だ。

タフであること

『暗くなるまで待って』でヘプバーンは、麻薬犯罪者3人によって恐怖の底に突き落とされる盲目の女性を演じる。だが彼女は、そんな状況におびえつつも、時に滑稽で、時に驚くほどタフだ。

映画の最後に、彼女が巨大なナイフを奪おうとアラン・アーキンと取っ組む場面は、叫びそうになるほど恐ろしい。彼女は脅威に屈してしまうのか? 避けられない運命に身を任せ、命を落としてしまうのか?

もちろんそんなことはない。彼女はオードリー・ヘプバーンなのだから! ここから学べることは、恐れを抱いてもよいが、恐怖にはタフさをもって立ち向かう、ということだ。

世界市民であること

ヘプバーンの両親は、英国人とオランダ人だった。子供の頃、彼女はナチス・ドイツによるオランダ占領の恐怖を目の当たりにした。大人になって成功を収めると、その名声を恵まれない人々への慈善活動に生かした。

ヘプバーンにとっては、世界全体が自分の住むコミュニティーだった。何をしようと、どこに行こうと、自分と自分の組織はずっと大きなものの一部であることを忘れないようにしよう。