北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長=(聯合ニュース)

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【北京聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信が先ごろ報じた中国を名指し批判する論評の外国語版(英語・中国語版)が、朝鮮語版に比べ「トーンダウン」したものになっていることが5日、分かった。「血盟」である中国との関係が破局にまで突き進む状況を避けようと、批判のトーンを抑えたとみられる。

 同通信は3日に伝えた個人名義の論評で中国を名指しし、米国と歩調を合わせて北朝鮮への圧力を強めていることを批判。「朝中(中朝)関係の『赤い線(レッドライン)』を中国が乱暴に踏みにじり、ためらいなく越えている」などとし、中国が中朝関係の根本を揺るがしていると強く非難した。
 だが同通信のホームページを見ると、北朝鮮内に配信される朝鮮語版と違い、英語・中国語版の同じ論評ではこうした内容が全て削除されている。中国が北朝鮮の核実験に反対する理由として東北3省の放射能汚染を挙げていることに対し「科学的根拠のない強弁」と反論した部分、中国が25年前に韓国と国交を正常化させ、政治・軍事分野にまで関係を広げて北朝鮮との「信義に反した」と指摘した部分も消された。
 英語・中国語版でも中国を名指しし、北朝鮮に批判的な論評を出してきた中国共産党機関紙・人民日報や人民日報系の環球時報に対する不満をあらわにしているが、朝鮮語版に比べトーンを抑えている。中国外交筋はこれについて「中国への不満を示しつつも、破局的な状況になるのは避けようとしたのだろう。意図的に敏感な部分を除いて配信したようだ」と話している。
tnak51@yna.co.kr