「師任堂(サイムダン) 色の日記」のポスター=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】イ・ヨンエ、ソン・スンホン主演のSBSドラマ「師任堂(サイムダン) 色の日記」は、韓国で4日に最終回が放送され、同時間帯2位となる視聴率8.2%を記録した。

◇視聴率低下が止まらず…30話から28話に短縮
 「師任堂 色の日記」は第1話が15.5%、第2話が16.3%の視聴率を記録し、イ・ヨンエの衰えないパワーを実感させた。しかし、第3話から視聴率が下がり始め、第7話では9.7%と一桁台に転落した。
 韓国で2003〜04年に放送されたドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」以来13年ぶり、2005年の映画「親切なクムジャさん」以来12年ぶりに復帰したイ・ヨンエを、視聴者はもろ手を挙げて歓迎した。しかし、ドラマが期待に届かない内容だったことで瞬く間に視聴率は下がり、7%台にまで落ち込んだ。
 結局、事前制作で全30話が完成していたドラマを編集し直し、28話に短縮する「屈辱」を味わうことになった。
 SBSはドラマの冗長な部分、面白みに欠ける現代劇部分を大胆にカットし、時代劇部分をメインにドラマを再編集した。
 制作陣は「作品の完成度を高め、短所を補完するために視聴者の意見を積極的に取り入れ、修正、補完を繰り返した」と説明した。

◇歴史的人物とタイムトラベルの融合に失敗
 韓国人に愛されている申師任堂(シン・サイムダン、朝鮮王朝時代の天才画家で、良妻賢母の鑑とされる)をタイムトラベラーという設定でファンタジードラマの主人公にしたアイデアは好奇心を刺激した。
 才能と美徳を備え、5万ウォン札の肖像になった朝鮮王朝時代の女性は、物語の素材としてふさわしいと思われた。
 しかし、時代劇と現代劇をつなぐ橋が手抜き工事で、こちらの世界と向こうの世界を行き来する理由やプロセスがあいまいだった。
 その結果、最高の韓流スターを出演させ、200億ウォン(約19億7000万円)を超える制作費を投入したにもかかわらず、ドラマは放送中ずっと手抜き工事の悪影響に悩まされなければならなかった。
 事前制作ドラマのため、制作中に視聴者など外部の評価を受けられなかったのも響いた。制作陣はイ・ヨンエとソン・スンホンという恵まれた材料と余裕のある制作環境に甘え、ストーリーを上手くまとめることができなかった。
 結局、視聴者は師任堂が登場する時代劇部分にのみ注目し、イ・ヨンエが1人2役を演じた美術史学者ソ・ジユンが登場する現代劇部分ではチャンネルを変えてしまった。
 よくできたドラマは説明がいらないものだが、最終回の第28話ではタイムトラベルの意味を説明するのに慌ただしかった。そのような点でも残念な作品だった。

◇輸出だけで1500万ドル 海外では韓流パワー見せた
 それでも韓流スターの力は強かった。同ドラマは輸出だけで1500万ドル(約16億8000万円)を稼ぎ出し、韓流コンテンツの底力を示した。総制作費225億ウォンの75%を輸出でまかなった計算だ。
 もちろん、イ・ヨンエとソン・スンホンのネームバリューも大きかった。
 海外では視聴率が高かった。韓・中同時放送を目標に制作されたものの、中国では米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍への配備に反発して「禁韓令(韓流禁止令)」が出された影響で振るわず、中国を除いた他の国では好評だった。
 台湾では初回から視聴率1位の座を守り、香港、日本、シンガポール、マレーシアなどでも各媒体で1〜2位の視聴率を維持して人気を集めた。
 ソン・スンホンがドラマの放映を記念して、シンガポールで開催したファンミ―ティングも大盛況だった。
 ドラマの人気が海外からの観光客の流入にもつながった。ロケ地である韓国北東部・江原道の平昌と江陵一帯を訪れる外国人観光客が増え、韓流ドラマの影響力を再確認させた。
ynhrm@yna.co.kr