今夜3話「女囚セブン」弱った女は剛力彩芽みたいな男に弱い

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「罪は、犯す奴が悪いんやない。犯させる奴が、悪いんどす」
金曜ナイトドラマ『女囚セブン』(テレビ朝日系)。1話に続いて第2話でも神渡琴音(剛力彩芽)の決めゼリフが出た。
他の女囚とひと悶着起こして過去を暴き、理解者であることを示す甘い決めゼリフで心をつかむ。6人の女囚たちを懐柔しきる6話までは、このパターンで行くのか。


あらすじ


同僚の芸妓を殺した罪で「花園刑務所」に収監されている芸妓・琴音。第2話では、刑務所の行事としてダンス大会がおこなわれることになった。優勝賞品の山盛りお菓子につられて女囚たちは張り切るが、琴音はゲストとして訪れる内藤裕次郎法務大臣(高嶋政伸)が気になる。
一方、遺産目当てに3人の老人を殺した後妻業の女・津田桜子(平岩紙)は、婚約者に良いところを見せたいためチームのセンターを希望する。しかし、婚約者や観客は琴音のタップダンスに盛り上がり、悔しい思いを募らせる。

剛力彩芽の特技もっとください



1話で南海キャンディーズのしずちゃんを倒した剛力彩芽のアクションだが、2話では全く披露されず残念。しかし、剛力のもう1つの特技であるダンスが取り入れられていた。

桜子を油断させるため、練習中の琴音はわざと下手っぴなぎこちないダンスをして見せる。
柔らかく伸ばすべき手をわざと握る。止めるところで止めず手や足をブラブラと流す。体でリズムを取らずに半分遅らせる。
ダンスが上手く見えるポイントをわかっている人が、ポイントを外して踊っているのがわかる。それを、無表情で息も切らさずやっているのがシュールだ。SNSでも困惑したような感想が見られた。

いよいよダンスシーン。
女囚セブンの7人で踊るシーンと、機材トラブルでできた間を埋めるために琴音がソロでタップダンスを踊るシーンがある。が、カメラの切り替わりが早過ぎて、ダンスが上手いのかどうかよくわからない印象になってしまった。特にタップダンスは、その場の全員が琴音に魅了されてしまう大事なシーンなのにもったいない。
アクションもダンスももっと剛力彩芽の多才さを押し出して、いまだに「ごり押し」などと文句をつける人を黙らせてほしかった。才能ある人がダラダラと難癖つけられているのは悔しい。

努力してない女がムカつく女


今回のメインストーリーは、後妻業の女・桜子について。
週刊誌には「遺産目当てに3人も殺した後妻業の女」「極悪毒婦」などと好き勝手に書かれていた桜子。「アタシは夜の匠なの」と毒婦を気取っていたのは、週刊誌にめちゃくちゃ書かれて、真実をわかってもらおうとすることなどどうでもよくなってしまったからだった。

桜子「ろくな女子力もないくせに見た目だけちょっとキレイ〜とか、親が金持ちで〜とか。努力してない女を見ると無性に腹が立つのよ、アタシ」

桜子は、男性に気に入られるために料理を上達させたりモテるテクニックを学んだり、日舞などのお稽古もがんばってきた努力の人だ。
容姿が良くないとか、家が貧乏だとか、躾が厳しかったとか。こどもの頃から努力を強いられてきた人は「努力してない人が許せない」という思考におちいりがち。考え方の癖のようなもので、自覚ができないと大人になってもなかなか直すのが難しい。
桜子のような女を迷惑に感じる人もいると思う。けれど、ついつい同じ考え方をしてしまう筆者は「つらかったね」と労いたい気持ちになってしまった。
桜子の回想の合間に入る、水風船が割れる描写。些細なきっかけで水風船が弾けて水=感情がこぼれる桜子の気持ちがよくわかる。

琴音「罪は、犯す奴が悪いんやない。犯させる奴が、悪いんどす」

老人たちの希望を叶えてきた桜子を労い、全てを許す琴音の決めゼリフが刺さる。
これ、傷ついて弱っている女に同調して交際やセックスに持ち込むタイプの男のやり方じゃないですか。努力を強いられてきた女は、琴音みたいなやり方の男に弱い。桜子のようにコロッといってしまうので気を付けてください(私だ……)。

攻める女囚セブン「保育園落ちた、日本死ね!」


ところで、冒頭で女囚たちが曲名を思い出せずダンスの演目として却下されたフォークダンスの名前は「オクラホマミキサー」だ。曲名自体がオクラホマミキサーだと思っている人も少なくないが、実は曲名は「藁の中の七面鳥」という。
「ミキサー」はフォークダンス用語で、相手を交換しながら踊るカップルダンスであることを表している。夫に捨てられたり暴力を振られていたりと男関連で傷ついてきた女囚たちは、男女ペアで協力して踊るカップルダンスの名前を思い出せなかった。「た〜らららららら〜♪」と女同士で楽しそうに歌って踊っていたが、シャバで男性と上手くペアになれなかった彼女らを思うとちょっと切ないシーンにも感じる。

「日本の男は、みんなクズどす」
「保育園落ちた、日本死ね!」
このタイトルではてな匿名ダイアリーにでも投稿したら炎上しそうな(というか実際炎上した)言葉がバンバン飛び出す第3話は5月5日放送予定。DV夫を殺したシングルマザー・市川沙羅(トリンドル玲奈)が琴音に噛みついていく。
3話でも、また剛力彩芽の特技が見られることを期待しています。

(むらたえりか)