「ひよっこ」28話。早くもわかった愛子の秘密

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連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第5週「乙女たち、ご安全に!」第28回 5月4日(木)放送より。 
脚本:岡田惠和 演出:田中正


28話はこんな話


作業がうまくできないみね子(有村架純)に、愛子は「大丈夫、そのうちできるようになるから」とのんき。それがみね子には逆に気に障って・・・。

心がネジ曲がっていくみね子


缶詰のみかんとチェリーとクリームがはさまっているパン、なつかしいー。
これ、昔食べた。美味しかった気がする。いつ、どこで食べたんだっけ?
なんて、盛り上がっている場合ではなく、みね子は早くもピンチ。

工場の作業で、ひとりだけ足並みを揃えることができず、夢の中まで作業するほど追い詰められる。
心配した時子(佐久間由衣)は、わざと失敗して、みね子をかばう。
でも、みね子はしょげるばかりで、食も細くなってしまう。

ひたすら「大丈夫、大丈夫」と言い続ける愛子に腹を立てるみね子に、幸子(小島藤子)と優子(八木優希)が、愛子(和久井映見)の生い立ちを語って聞かせる。

15歳からずっと工場で働いていた愛子。父母を早くなくし、弟と妹を食べさせるために働くしかなかった。当時の工場はもっと厳しく、不器用な愛子は怒られていたそうだ。うん、そうだろうな、あの感じだと。
そのうち、カラダを壊してしまい、事務の仕事をすることになった。
だからこそ、工員たちにいい環境をつくってあげたいと願い、みね子のこともかばってくれるのだろう。
それを知ったみね子は、打ちのめされる。うん、そりゃそうだよね・・・。

私のことで揉めないで


矢も盾もたまらず、愛子の部屋に謝罪の気持ちを伝えに行き、部屋に戻ると布団をかぶるみね子。
すると、豊子(藤野涼子)と時子が険悪に。
わざとミスしたのはどうなのか? と時子を責める豊子。
間違っているけどなんとかしたかったと言い張る時子。
自分のことでふたりが揉めることに、みね子はまたいたたまれない気持ちに。
寝ているかもしれないけど、同じ部屋でする話題じゃないよねえ。時子も豊子もまだまだですなあ。

ラジオといえば


28話では、増田明美がトランジスタラジオについて解説してくれた。
ラジオ自体は、戦争中も日本人の情報源になっていたものだが、「ひよっこ」の時代、ハード面が進化していた。
ちょうど、28話の放送日の5月4日に、朝ドラ前作「べっぴんさん」のラジオドラマが放送された。朝ドラがラジオドラマになることはこれが初めてという新鮮企画だ。朝ドラがはじまる前は、ラジオドラマを奥様は楽しんでいたわけで(1952年〜54年の「君の名は」が大人気だった)。初心に帰るじゃないけれど、声だけのドラマを聞きながら、ラジオもいいものだなと思った。「べっぴんさん」のゆったり感はラジオドラマと相性がいいようだ。それと、布を断つ音が、ラジオならではの臨場感で良かった。

このラジオドラマ、サブタイトルは「たまご焼き同盟」。たまご焼きですよ、奥さん!「ひよっこ」となんとなくつながっている感じがするではないですか。ナイス連携プレー。・・・と思ったら、10分かぶりではじまったテレビ番組の、星野源初の冠番組「おげんさんといっしょ」に高畑充希がお父さん役で出ていて、こういう“とと”だったら斬新な朝ドラになったのでは? などと思ったりして。朝ドラの汎用性の高さを痛感した1日だった。
(木俣冬)