中国外務省の耿爽報道官は4日、北朝鮮国営の朝鮮中央通信が中国を名指しで非難した件で感想を求められたが、直接の回答を避けた。中国メディアの「環球時報」は「感情的なだけ」、「実質的な新たな内容はない」などとした。写真は中朝国境。

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中国政府・外交部(中国外務省)の耿爽(グン・シュアン)報道官は4日の定例記者会見で、北朝鮮国営の朝鮮中央通信が3日、中国を名指しで非難した論評を掲載した件で感想を求められたが、直接の回答を避けた。中国メディアの「環球時報」は4日、「感情的なだけ」、「実質的な新たな内容はない」などと、取り合う必要はないとする記事を掲載した。

朝鮮中央通信は中国を「米国が大げさに言いふらす威嚇・恐喝と戦争の轟音に心臓が縮まったのか」と非難。中国共産党系メディアの「人民日報」と「環球時報」の報道について「われわれの核保有が自分らの国家的利益に対する脅威となると喧伝(けんでん)し、朝中関係悪化の責任をわれわれに全的に転嫁し、米国の笛に踊らされる卑劣な行為についてくだらない弁解をした」と罵倒した。

さらに自国について「70余年も反米対決戦の第一線で力に余る闘いを繰り広げ、米国の侵略的企図を挫折させて中国大陸の平和と安全の守護に寄与した」として、中国は感謝して当然と主張。核兵器は自国にとって「命」であり、絶対に放棄しないと改めて宣言した上で、「無謀な妄動がもたらす重大な結果について熟考する方がよかろう」と中国を威嚇した。

耿報道官は記者会見で同問題について意見を求められたが、「中国は一貫して客観性と公正な立場を維持し、事の善しあしに基づいて関連する問題を判断し、処理する。われわれは決して移ろわず半島の非核化実現のために力を尽くす。半島の平和と安定を維持し、対話と交渉を通じて問題を解決する」などと直接の回答を避けた。

さらに「われわれは関連する各方面が適切にしかるべき責任を持ち、地域の平和と安定のために、この地域の人民の共同の福祉のためにしかるべき役割を果たすことを希望する」と付け加えるにとどめた。

「環球時報」は4日、朝鮮中央通信の発表についての論説記事を発表。これまで以上に感情的なだけで、実質的に新しい内容はないとの考えを示し、北朝鮮が核問題をめぐって非理知的な思考に陥ってしまったと指摘し、「論戦に応じる必要はない」と論じた。

論説は最後の部分で、「中国社会は彼らの論説によりかえって、北朝鮮の思考方式と北朝鮮の核問題の難しさを知ることができる。われわれも、少しは多くを理解することになった」と、北朝鮮に対する嫌悪感をにじませた。(翻訳・編集/入越)