「男は40歳を過ぎると再び肉食に戻る」と料理家・コウ ケンテツ氏は言う。からみつくタレは濃厚だが丸みを帯びて繊細な味わい。「力強く、優しい」を信条とする大人の男そのものだ。

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ベーシックな豚のしょうが焼きは、平日仕様に仕上げよう。仕事で心身をすり減らした男たちに、こってりした味つけで休むことなく燃料を補給する、普段使いのソウルフード。肉の従者たるご飯やキャベツにも箸が止まらない。できる男は部下のモチベーションも上げるのだから。

■こってり「豚のしょうが焼き」のつくり方

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▼材料(2人分)
豚肩ロース肉(しょうが焼き用) 10枚
●タレ
生姜(すりおろす) 1片/玉ねぎ(すりおろす) 4分の1個/オイスターソース 大さじ1/醤油 大さじ1と2分の1/味醂、酒、水 各 大さじ2/砂糖 大さじ2分の1/酢、サラダ油 各小さじ2分の1/サラダ油 大さじ1/生姜(せん切り) 1片/水溶き片栗粉※ 少々
●付け合わせ
キャベツ(せん切り) 1枚/みょうが(細切り) 2個/青じそ(せん切り) 4〜5枚/※片栗粉小さじ1を水小さじ2で溶いたもの。
●下準備
付け合わせは冷水でパリッとさせて水気をきる。キャベツは皿に盛りつけておく。

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▼つくり方

1. 筋を切る
豚肉は脂身に沿って3cm間隔を目安に包丁を入れ、筋を切る。
「柔らかめのしょうが焼きを食べたかったら、脂身が程よく入った肩ロースを。冷めても美味しいし、濃厚な味わいなのも好きなところかな」(コウ ケンテツ氏)

2. たれに漬ける
サラダ油以外のたれの材料をバットに入れてよく混ぜ合わせる。次にサラダ油を加えて混ぜ、1の豚肉を並べて10分ほど置き、味をなじませる。
「濃厚で奥行きのある味だから、硬くて安い肉も10分漬けるだけで驚きの旨さに変身。用意するのは大変だけど……。優秀なタレです」(コウ ケンテツ氏)

3. 両面をサッと焼く
フライパンにサラダ油を中火で熱し、汁気をきった2の豚肉を一枚ずつ広げて焼く。肉の色が変わったら上下を返し、さらに焼き色がつくまで焼く。キャベツを盛りつけた皿にのせる。
「焼く前に、肉についた汁気を菜箸でしごきながら、 よくきること。焦げる原因になるし、水分が多い分、火の通りも遅くなる。あとは 一気に焼く! ダラダラすると硬くなりますよ」(コウ ケンテツ氏)

4. たれにとろみをつける
同じフライパンに、肉を漬けた後のたれを入れてサッと煮詰める。生姜のせん切りを入れて混ぜ、水溶き片栗粉を少しずつ加えてとろみをつけ、火を止める。
「しょうが焼きの醍醐味は、肉にからむタレ。水溶き片栗粉でとろみをつけ、固形物の“追い生姜” を入れることでからみもよくなります。生姜味も増して、一石二鳥!」(コウ ケンテツ氏)

5. 仕上げる
豚肉の上に、4のたれを満遍なく回しかけ、みょうがと青じそを添えて完成。
「キャベツだけでも美味しいですが、みょうがと青じそがいい役を演じてくれます。こってり濃厚なしょうが焼きに、爽やかな風が吹き抜ける感じかな」(コウ ケンテツ氏)

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コウ ケンテツ
料理研究家。韓国料理を中心としたオリジナルレシピが人気。「しょうが焼きが好きすぎて、レシピは無限。今回は、絶対失敗しないレシピを考案しました。ぜひお試しを!」。
 

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(編集者/ライター 稲田 豊史 撮影・宗田育子 教える人・ 料理研究家 コウ ケンテツ)