「最近の若者は人とコミュニケーションをとるのが苦手」という声をよく耳にします。確かに若い世代はSNSにどっぷりつかった世代であり、コミュニケーションツールといえばLINEやメールが主流。直接電話をすることも躊躇する人も、案外多いのではないでしょうか?

同じ意見じゃなきゃ嫌!?「違う意見の人と話すのが楽しい」はわずか17.2%

「株式会社ジェーディーエス」は今年2月に、13歳から74歳という幅広い世代の男女を対象に「人との付き合い方に関する意識調査」を実施しています。こちらによると人付き合いについて「できるだけたくさんの人と付き合いたい」とポジティブな気持ちを持っている人は全体の28.9%。逆に「あまりたくさんの人と付き合いたいと思わない」という人は、62.5%という結果となっています。若者どころか幅広い年代でも約6割以上が、幅広い人付き合いを否定的に考えているのです。

「自分のプロフィールや考えを積極的に伝えたい」人は18.4%というデータもあります。

なぜ日本人はそこまで人付き合いに苦手意識があるのでしょうか?気になるのは同調査で「同じ意見の人と話しをするのが楽しい」と答えている人が75.3%いることです。逆に「違う意見の人と話すのが楽しい」と答えた人は、たったの17.2%しかいません。つまり根底にあるのは「同じ意見の人と話したい」という気持ちで、無意識に他の意見を排除しているのではないでしょうか?これが一昔前に流行った「KY」。いわゆる空気を読まない人は嫌われるという風潮につながっている気がします。あまりたくさんの人と付き合いたいと思わない人が多いのは、自分の意見と違う人と付き合うリスクを避けたいのかもしれません。

企業や有名人の投稿にコメントする人は、わずか4%のみ

そんなコミュ力低下が懸念される日本人ですが、その一方でSNS上だとやたら頻繁に投稿したり、有名人のSNSに積極的にコメントをするような「ネット番長」もよく見かけます。同調査では「インターネットのサービス(メール・SNSを含む)を通じたやりとり」についての意識調査も行なっているので、その結果をみてみましょう。

知人に見てもらうための投稿

ほぼ毎日投稿する……2.5%

週に2,3日程度……3.8%

週に1日程度……4.2%

月に2,3日程度……5.2%

月に1日以下……7.9%

まず、友人や知人に見てもらうためにインターネットのSNSなどの投稿についての調査結果は以下の通り。「ほぼ毎日投稿する」人はわずか2.5%で、最大でも「月に1日以下」の7.9%。全体を通してみるとインターネット上に投稿する人はごく少数ということが分かります。

そして「知人」と「企業や有名人」の投稿にコメントをつける頻度については、以下の結果となっています。

知人の投稿に対するコメント

ほぼ毎日投稿する……10.1%

週に2,3日程度……7.6%

週に1日程度……4.4%

月に2,3日程度……6.1%

月に1日以下……7.5%

 

企業・有名人の投稿に対するコメント

ほぼ毎日投稿する……4.4%

週に2,3日程度……3.0%

週に1日程度……2.5%

月に2,3日程度……2.4%

月に1日以下……4.9%

知人の投稿にほぼ毎日投稿する人は全体の約1割。自分の投稿よりはかなり多い頻度となっています。しかし、企業や有名人の投稿にコメントする人はごくごくわずか。企業や有名人の投稿に批判コメントが殺到する“炎上”騒動が頻繁に起きますが、この結果をみると炎上に参加している人は全体の約4%ということに。ごくごく一部の人なのです。

ネットだけ威勢のいいタイプは、やっぱりちょっと微妙ですよね……。

全体の調査結果をみると、リアル世界ではコミュ力が苦手でもネットやSNS上では得意というタイプはごくわずか。だいたいはリアルも苦手ならネット上でも、それほど積極的にコメントしたり投稿するわけではありませんでした。いくらSNSインフラの時代とはいえ、人のコミュ力はどの場面でもそう変わらないようです。

【調査概要】
調査媒体:JNNデータバンク
調査対象:満13歳〜74歳 一般男女
標本抽出:第73回JNNデータバンク調査(2016年11月)首都圏回答者のうち、追加調査応諾者1,224名
有効回収標本:865名(配布 1,224名/有効回収率 70.7%)
調査時期:2017年2月14日〜2017年3月1日」