ポルシェの新型「911 GT3」、ニュルブルクリンク北コースで先代より12秒も速いラップ・タイムを記録!
マイナーチェンジでパワーアップしたポルシェの新型「911 GT3」が、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースで7分12秒7という、先代型を12.3秒も凌ぐラップ・タイムを記録した。

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2013年に登場した現行世代の「991」型と呼ばれる911 GT3は、今年3月のジュネーブ・モーターショーで大掛かりなマイナーチェンジを受け、自然吸気水平対向6気筒エンジンの排気量が3.8リッターから4.0リッターに拡大した。最高出力は475ps/8,250rpmから500ps/8,250rpmに、最大トルクも440Nm/6,250rpmから460Nm/6,000rpmに向上している。今回のラップ・タイム短縮には、さらに空力と排熱の最適化を図ったエクステリアの改良も効いているのだろう。2013年型と比べると、2017年型は前後バンパーの形状が変更されただけでなく、リアのエンジンフードにダクトが設けられていることが分かる。



ポルシェの発表によれば、ベスト・タイムが記録された時は、外気温度8℃、路面温度14℃という理想的なコンディションだったという。911 GT3は公道走行可能な市販車として販売されているそのままの姿でニュルブルクリンクに姿を現し、公正な立場による監視の下、テスト・ドライバーのラルス・ケルンがステアリングを握り、7分12秒7のベスト・タイムを記録した。



「このラップ・タイムによってニュー 911 GT3が最高のドライビング体験を提供するだけでなく、ニュルブルクリンク北コースにおいても素晴らしいパフォーマンスを示すことがはっきりと証明されました。開発の目的はドライビングクオリティの最適化とエンジンパワーの僅かな増強でした」。ポルシェのモータースポーツおよびGT部門担当のフランク-シュテファン・ヴァリザー副社長(写真)は、喜びとともにこう語る。「ニュルブルクリンク北コースを速く走れれば、世界中のどこへ行っても速く走ることができます」。


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さて、読者諸賢の中には、7分12秒7というタイムを聞いて、「日産 GT-R NISMOの方が4秒も速い」と言いたくなった方もいらっしゃるだろう。しかし、あちらは4輪駆動で過給器付き。911 GT3は自然吸気エンジンで後輪駆動。直接のライバルに挙げてはフェアではない。では、4輪駆動の「911 ターボS」ならGT-Rのライバルになるかというと、2016年に発表されたニュルブルクリンクのラップタイムは7分18秒だった。今やGT3の方が(ミシュラン スポーツカップ2 N1 タイヤを履くこともあり)速いのだ。もっとも、911 ターボSは決してサーキット走行を優先順位の上位に置き、存分に最適化を図ったモデルではない。ポルシェの名誉は、今後登場が噂される「911 GT2」が挽回する責務を負うことになるのだろう。ターボチャージャーを装備するGT2は、GT3の7分12秒7より速くなるに違いないからだ。

新型911GT3は既に日本導入も発表済みで、価格は2,115万円。ニュルブルクリンクでベスト・タイムを記録したのはデュアルクラッチ式トランスミッション「PDK」仕様だが、秋には6速マニュアル・トランスミッション仕様も生産が始まる予定だ。これだけは、GT-Rにも911 ターボSにも(そして先代911 GT3にも)望み得ない。

ポルシェ ジャパン 公式サイト
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