格安スマホ、格安SIMMVNO)の認知度や利用者が増えている一方で、利用に関するトラブル相談件数も増加傾向にあることを受け、テレコムサービス協会が利用を検討している人向けのアドバイスを公開しました。

サービス提供内容を正しく理解し、うまく活用しよう

国民生活センターが4月、格安スマホに関するトラブル相談件数が増加していることを発表しました。MVNOサービスの普及や発展などの活動を行うテレコムサービス協会は、格安スマホや格安SIMの利用を検討している人向けに、料金や端末選び、設定などのチェックポイントをまとめています。
 

料金・提供条件

 
検討しているMVNOサービスについて、月額料金だけでなく解約条件や解約金の有無、通信制限があるかどうかなど、重要事項説明書や公式サイトの説明をよく読み、内容を確認しましょう。
 
またインターネット接続するための通信サービス以外の、例えばメール機能やテザリング機能など、キャリアでは無料で提供しているものが有料の場合や、提供されていない場合もあります。
 

利用する端末

 
サービスを利用するための端末は、MVNO事業者が提供するSIMカードとセットで販売されているものを購入するほか、自身が今まで使っていたものを利用できる場合があります。利用できるかどうかは必ず事業者の動作確認済み端末であるかを確認しましょう
 
SIMフリー端末でない場合は、あらかじめSIMロックの解除が必要となります。また一部の端末は、SIMロック解除に対応していないものもあるため、その場合は対応端末を入手する必要があります。
 

SIMカード

 
SIMカードには、標準SIM、micro SIM、nano SIMといった複数のサイズがあります。利用する端末によって対応するSIMカードのサイズが異なるため、あらかじめ確認しましょう。
 

電話番号など利用者情報が記録された「SIMカード」

 

利用開始のための設定

 
多くのMVNOサービスは、SIMカード単体での提供となるため、自身の端末で利用するには自分で設定する必要があります。ただSIMカードを入れるだけでは利用できず、契約するMVNOサービスに応じたプロファイルを導入する設定などが必要となるため、利用開始設定の手順を必ずチェックしましょう
 
SIMカードと同時にセット購入した端末の場合でも、自身で設定をする必要がある場合があります。また今まで使っていた端末を利用する場合、電話帳やアプリなどのデータ移行も自分で行う必要があります。
 

メールサービス

 
キャリアの場合は、キャリアのドメインが設定されたメールサービス(キャリアメール)が利用できますが、MVNOサービスではメールサービスが提供されていないのが一般的です。そのため、メールを利用するには、無料のメールサービスや事業者が提供するメールサービスなどを利用することになります。
 

サポート・問い合わせ

 
キャリアではキャリアショップや電話、メールなどでサポートに問い合わせできますが、MVNOサービスの場合は実店舗を持たない事業者も多く、主に電話やメールが問い合わせ方法となります。問い合わせ手段が限られるため、なかなかつながりにくい傾向にあります。
 
また端末が故障した際に、代替機の貸し出しを行っていない事業者もあります。もしものときに備え、利用するMVNOサービスのサポート窓口やサポート内容をあらかじめ確認しておきましょう。
 

キャリアから乗りかえる場合

 
キャリアでは、端末代金やプランの割引や会員サービスのポイント、キャリアメールなどが提供されていますが、MVNOサービスに乗りかえる場合、引き継げないものも多いです。引き継げないサービスがあるかどうかを、乗りかえる(契約する)前に確認しておき、引き継ぎできないものは代わりの手段などを調べておきましょう。
 

利用開始日に注意

 
MVNOサービスでのトラブル相談でも報告されていましたが、利用開始日には特に注意が必要です。MNPを利用してキャリアからMVNOサービスに乗りかえる場合、MVNOサービスでの利用開始日が乗りかえ元(キャリア)のサービス解約日となります。
 
そのため、乗りかえ元サービスの契約更新期間の前後に利用開始日がきてしまい、解約扱いとなり違約金が発生する場合があります。何日からが利用開始日になるのか、また乗りかえ元での契約更新期間はいつまで・いつからなのかをチェックしておきましょう。

MVNOサービスは、提供される内容を正しく理解し、うまく活用することで毎月の利用料金をぐっと抑えられる仕組みです。何が利用できて、何が利用できなくなるか、契約する前にしっかりチェックして、上手に運用しましょう。
 
 

Source:テレコムサービス協会
(asm)